オオナムチをはじめ、その国の人々は彼を歓迎しました。
聡明そうな瞳と眉。
そして、品の良い額。
秀でた鼻。
アメノワカヒコの面立ちは、アジスキタカヒコネとそっくりながら、全く違うことには、彼の口元はいつもほころび、頬は幸福げに輝いていたのです。
アメノワカヒコは、自分の重い使命を、もて遊ぶような男でした。
いつも楽しくて、自分はどんなことでも、軽々とこなせる、と、信じていました。
しかし、オオナムチの目から見ると、アメノワカヒコが葦原中国へやってきた目的は一目瞭然。
高天原式の身のこなしに、高天原式の挨拶。
アメノワカヒコが高天原からやってきたことは、オオナムチには隠しようもなかったのです。
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