ウジノワキイラツコはそう考え、その場は、引き下がることにしたのです。
そして、応神天皇が崩御。
ウジノワキイラツコは、オオササギに、
「どうぞ皇位はオオササギ兄上が継いでください」
と懇願します。
しかし、オオササギの答えは、父王の答えとそっくりでした。
「そなたは、父が決めた後継者だ。しかも、そなたは父にそっくりだ。良い王になるだろう」
「兄上ならば、父上より良い王になるに違いないのに」
そう思ったのですが、父の忌中に、父の悪口となり兼ねないことを口にするのはためらわれました。
オオササギもウジノワキイラツコも、お互いに皇位を継いでもらいたいと願いつつ行動を起こせない中、一人動いた皇子がいました。
そう。大山守皇子です。
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