オオササギの母親は仲姫。佳人の誉れ高い皇女で、応神天皇の皇后。ウジノワキイラツコの母親は宮主宅姫。地方豪族の娘でした。
母の身分は違いましたが、二人とも、学問においても武道においても優秀で、温厚な人柄であるところがそっくり。
だから数多い兄弟の中でも二人は特に仲が良く、特にウジノワキイラツコのオオササギを慕うことといったら、「度が過ぎる」と軽く眉をしかめる家臣もいるほどでした。
幼い頃から、ウジノワキイラツコはオオササギの後ろばかりを追いかけていたので、年頃になっても、女性が入り込む余地がなかったからです。
実際、オオササギは、ごく若い頃、父王から賜った髪長姫を恋人にした以外、他に女性との関わりがありませんでしたし、ウジノワキイラツコに至っては、女性には全く興味がないようでした。
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