「明確さ」は、とても大切です。
でも、日本人は「曖昧さ」が好きな人が多いですよね。
「よろしくやってください」
「空気を読んで」
「今までと同じように」
「既存環境の踏襲で」
「なるはやで」
etc.
特に、これは外国の方とコミュニケーションすると、どれほどうまく伝わらない言葉なのか、実感しますよ。
まぁ、強いて言えば、顧客側はこれでもいいと思います。
顧客は、ワガママでいいんです。
なぜならば、お客様は、イチイチ指示しなくても要件を理解してくれたり、提案してくれる方が楽だから。
出入りしているそれなりの取引実績があり規模の大きい会社に、ザックリ要件を伝えて終わり。
細かいアレンジをするのも、お抱え業者の仕事ですから。
ワガママ言える会社の方が楽だから。
これが、ビジネスの鉄則。
誰もできないなら、一気に差別化が図れ、お客様も逃げられなくなっちゃいます。
多少高くても、楽ならそこに頼むでしょう。
一方で、仕事を請ける側の業者は、
この言葉を鵜呑みにすると痛い目にあう。
基本的に、現場の作業員や外注業者は、イチイチあれこれ明確に指示しないと、仕事ができません。
いつまでに何をどのくらいどうやって
必ず、質問攻めにあいますよ。
なぜならば、作業する際には、すべてこれを明確にしないと、できないから。
だからと言って、これをイチイチお客様に確認し、言われないことは業者に指示しない、というスタンスならば、
リスクは無いけど、永久に価格競争に晒される
だから、プライムで仕事をする企業は、
お客様のワガママを理解しつつ、実際に作業指示をする時は、極めて明確にする必要があります。
これが出来る企業と出来ない企業。
あなたが顧客なら、どちらに仕事を頼みたいですか?