今日は、前回の続きで、「ロジカルシンキング」について考えてみたいと思います。
一般的にロジカルシンキング(論理的思考)というと、難しい理論をこねくり回して相手を論破するための思考のようなイメージがあります。
しかし、実際は、難しいものを単純にし、構造化(誰が見てもわかりやすく)して、相手を納得させ、相手と協調するための思考方法です。
言葉としては、何だかとっつきにくい感じがしますし、学術的で一般的ではないイメージがありますが、これはビジネスの現場では、非常に重要な考え方です。
ロジカルシンキングは、物事をモレなく効率的に考える上で大切な思考法で、業務はもちろん、日々の生活の中でも大いに活用できるスキルでもあります。
体系的な学問として、コンサルティング会社などで蓄積されているノウハウですが、どんな仕事を行う上でも役に立つ、手法をいくつかご紹介します。
◎仮説思考
仮説思考とは、その時点で考えられる仮説(仮の結論)を置いて考える思考方法のことです。
網羅的に考えるよりも仮説を置いて考える方が、分析・調査の無駄が少なくなるため、精度のよい仮説思考を身につけることは仕事のスピードアップにつながります。
よく分析が上手だと言われる人がいますが、実は分析が上手な人は、仮説を作るのが上手だと言われています。
また、ビジネスが上手な人も、実は精度のよい仮説を持っている人だと言われています。
プロセスとしては、以下のようになります。
仮説を立てる
→それを実証するには何が証明出来れば良いか考える
→立証のための情報を集める
→立証のための情報を集める
→集めた情報から結論を導き出す
解決出来なければ、また「仮説を立てる」に戻ります。
このサイクルを繰り返すことで、仕事上の適切な「解」を素早くみつける、という思考方法です。
実際のビジネス現場では、仮説→検証のサイクルをすばやく行うことが、スピーディーな問題解決を実現します。
また、これを図解にして、他の人に説明出来るスキルを身につければ、説得力のあるプレゼンを行うことが出来るでしょう。
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