[オーケストラ] ブログ村キーワード

演奏会での疲れは相当なものだった。食事をしたら回復、演奏会のこと書こうと思っていたのだが、食後、記事を書き上げる気力は喪失し、入浴して早々とベットにもぐりこむ。ほぼ10時間の熟睡。にも拘らず、肉体にも精神にも疲れが宿る。本番ではもちろんの事、練習中にも、英語とドイツ語のちゃんぽんで話し(本番前のリハーサルで、太鼓氏に向かっての”too laut"はけっさく)、身振り・表情で真剣に音楽を伝えようとする指揮者に、わが身の総てを集中させていた。疲れないわけがない。これこそ、音楽をすることの最大の喜びだろうと思う。音楽は音楽であって、小説でも詩でも絵画でもない。指揮者オクサーナ・リーニフの語る言葉を100%理解できなくとも、彼女の指揮ぶり、表情と楽譜を見比べれば彼女の意図することの80%以上が、頭の中にイメージされる。彼女が真剣であるだけに、彼女の意図を理解するには奏者側にもそれ以上の真剣さが要求される。この心地よい疲労感の永らえんことを。