猫さまへのマイクロチップ装着記 | オリガとソーニャの猫々アルバム
オリガは外出自由のにゃんこなので、迷子になった時や災害時のことを考え、マイクロチップを挿入することと致しました。

1.予めペットクリニックにマイクロチップ挿入を予約。
2.当日は問診(既往症、現在の体調、過去にワクチン接種で
  体調を崩したことはないか)および体温測定。
3.専用注射器によるマイクロチップ挿入(1分ほどで終わりま
  す)。

費用はマイクロチップ注射代4,200円(税込)+登録料1,000円の、計5,200円でした(医療機関により費用は異なります)。


登録申込書の飼育者記入欄に記入し、獣医師記入欄に必要事項を記入してもらった上、バーコードと郵便局の振込金受領証を貼って社団法人日本獣医師会に郵送。3週間ほどで「データ登録完了通知書」が自宅に郵送されます(地域によって動物病院が登録も代行)。






挿入後1週間の注意点としては、

1.過激な運動をさせない。
2.挿入部位をこすったり、もんだりしない。
3.シャンプー、ブラッシングはしない。
4.過敏症状が出たら直ちに獣医師に連絡する。
5.1週間後に病院で所定の位置に情報が確認できる状態で
  定着しているか確認する。

です。

なお、このデータへのアクセスは
行政施設や地方獣医師会、獣医師のみ可能で、たとえ飼い主でも検索は不可能です(セキュリティ上)。

自治体によっては事前に申請し補助を受けられるところがあります(横浜市、厚木市、名古屋市など)。

詳細については下記サイトをどうぞ:

「マイクロチップについて」
「マイクロチップってどんなもの? [猫] All About」

マイクロチップのメリット

1.迷子動物の身元確認
2.事故遭遇動物の飼主発見
3.動物の盗難防止
4.遺棄の防止
5.災害時における動物救護活動の円滑化
6.迷子札のように失くならない


マイクロチップのデメリット

1.挿入時の注射の痛み→麻酔をすれば良いと思います。
2.挿入時に発生する諸費用
3.現状では役所・保健所などでマイクロチップのリーダーを
  持っていない場合は迷子になっても読み取れない

3についてはこちらをご覧ください。

「マイクロチップの現状」

ただし、怪我をして動物病院に連れてこられた場合は飼い主が判明する可能性が高い、と言えるでしょう。



オリガの場合ですが、普段ワクチン接種や血液検査でも「ニャ!!」と一声ぐらいしか鳴かないのに、マイクロチップ挿入の注射はかなり痛かったらしく、「ハァ~(,,゚Д゚)!!」と言っていました。

マイクロチップの説明サイトに「普通の注射とさして痛さは変わらない」と記述してあったりしますが、当てにしてはなりません。

普通の注射でも暴れる猫ちゃんは獣医師と相談の上、麻酔が出来るかどうかも検討されるといいかと思います。

「もしマイクロチップ(MC)を挿入された動物が行方不明となった時、誰かに発見されて、捕まえられた場合はおそらくは保健所に連絡されるか動物病院に連れてこられると思います。その動物が各々の保健所に一時保管されたり、動物愛護愛護(相談)センターに運ばれた場合、東京都、静岡県、福岡県、川崎市の場合は「読み取り器」があるので、マイクロチップ(MC)が装着された動物は、発見される確率がより高くなることでしょう。

しかし前記以外の場所の、動物愛護(相談)センター(又は動物保護管理センター等)に、現在の所、マイクロチップ(MC)の「読み取り器」は設置していません。」

「日本ベェツ・グループ-マイクロチップ<Microchip>-」
No.15より→

「阪神・淡路大震災では1556頭の動物が保護されたそうです。現在ではこの兵庫県がマイクロチップの制度が最も進んでいる場所として有名です。震災時等にマイクロチップが威力を発揮することを実感しているからと思われます。何かの緊急時にこそマイクロチップで個体認識をしておくことこそ、共に生きる人間と動物の信頼の絆です。動物愛護の精神はマイクロチップ(MC)から始まるとも最近言われ始めています。」

「日本ベェツ・グループ-マイクロチップ<Microchip>-」

No.17より



「★マイクロチップに登録できる情報
IDナンバー・埋め込んだ日時・飼い主情報(飼い主の名前/郵便番号/住所/電話番号)
・動物情報 (動物の種類/毛色/性別 [オス・メス・去勢オス・避妊メス] )/名前)
・ 獣医師情報 (獣医氏名/ 所属獣医師会コード/ 施設情報/施設名/ 郵便番号/
住所/電話番号)
★2007年1月より、ライフチップを含むすべてのマイクロチップの登録データは、
AIPO
(動物ID普及推進会議)が管理する家庭用動物向けデータベースと統合されています。」

「迷子猫の探し方~迷子になる理由・猫の探し方・迷子の予防法」の最下段の記述より


公平を期すため、マイクロチップの挿入に反対する意見も掲載しておきます。

「マイクロチップで迷子犬盗難犬は捜せない! 狂犬病注射押し売りのためのチップだよ! 」

なお、このウェブログには事実誤認、あるいは現在は当てはまらない記述があることを指摘しておきます。

1.動物愛護管理法には、「マイクロチップの装着」の条文や文言は無い。

これに関しては、下記の通り。

動物愛護管理法 附則 (平成二四年九月五日法律第七九号) 抄
(マイクロチップの装着等)
第十四条 国は、販売の用に供せられる犬、猫等にマイクロチップを装着することが当該犬、猫等の健康及び安全の保持に寄与するものであること等に鑑み、犬、猫等が装着すべきマイクロチップについて、その装着を義務付けることに向けて研究開発の推進及びその成果の普及、装着に関する啓発並びに識別に係る番号に関連付けられる情報を管理する体制の整備等のために必要な施策を講ずるものとする。
2 国は、販売の用に供せられる犬、猫等にマイクロチップを装着させるために必要な規制の在り方について、この法律の施行後五年を目途として、前項の規定により講じた施策の効果、マイクロチップの装着率の状況等を勘案し、その装着を義務付けることに向けて検討を加え、その結果に基づき、必要な措置を講ずるものとする。


となっています。

2.
殺処分する前に、すべての犬にマイクロチップを埋め込んであるかどうかを確認するような作業はしてない。読み取り器を犬に接近させて、マイクロチップを埋め込んだ犬を探すような煩雑な作業はしてない。

これに関しても、私の確認した自治体では必ず確認する、ということでした(下記参照)。ただし、各自治体により扱いは異なると思われますので、要確認です。


なお、
「殺処分を減らすためにマイクロチップ埋め込みを」と云う意見がありますが、これはあまり意味が無いように思われます。

「そうにゃんだ!|猫のマイクロチップ読取り」


とある自治体の動物愛護センターの担当官(女性の係長)に問い合わせたところ、やはり健康な迷い猫を預かる、ということはしていないそうです(自治体によって多少扱いが異なるかもしれません)。

係長さん曰く、

「こちらで預かる猫ちゃんはほとんどが飼育放棄されて飼い主に持ち込まれた猫。それ以外は負傷した猫。一週間の公示期間を過ぎて引き取り手が現れない場合は所有権を放棄したものと看做します」

「負傷猫として持ち込まれた場合、必ずマイクロチップ埋め込みの有無を確認しています」

「動物が迷子になったら、必ず動物保護センターと警察に届け出てください」

「負傷猫として処分するうちの大半は母猫から離されて独力で生きていけない仔猫で、多くの場合殺処分をする前に保護してから1~3日で衰弱死しています」

とのことでした。

さらに、

「マイクロチップの義務化が殺処分減少に効果があるかどうかは不明ただし、ブリーダー以外の飼い主に不妊手術を義務付けるとしたら殺処分が大幅に減少するのは明らかなので、不妊手術の義務化は望ましいことです」

とおっしゃっていました。

私自身マイクロチップの埋め込みの義務化には必ずしも賛成ではありません。「義務化」の背景にはほとんどの場合政・官・民の癒着があり、明らかに利益になる人間が推進するものだからです。
やはり不妊手術の義務化の方が先でしょうね。

ただし、義務化のメリットとしては、各自治体の保健所や動物愛護センターにマイクロチップのリーダーがくまなく普及することが予想されるので、失踪した猫の発見が容易になる、とは思います。

最後にほとんど誰も語らないメリットですが、いわゆる“動物愛護団体”の一部に、明らかに飼い犬、飼い猫であることが判っているにもかかわらず、元の飼い主の意思に反して里親を勝手に探して“保護し、譲渡する”団体があるようなので、その危険を防ぐメリットもあります。

「迷子犬の危機!! - まりんの我楽多箱 ★まりんのがら
くたばこ★」



更に酷い例:

「『愛護団体』もモノだと思ってる? その2-『動物愛護団体』を考えるページ」


”金儲け”のために動物愛護運動をする人間がいることも忘れてはいけない事実でしょう。



※追記(11月10日)


このような記事を見つけました。

「マイクロチップをいれていますか? [動物の愛護と適切な管理]」
(環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室)


リーダーは、全国の動物保護センターや保健所、動物病院などに配備されています。 ”との記述があります。
ご自分の地域の動物愛護センターや保健所に電話して確かめることが必要かと思います。

「本当にあったおはなし~迷い猫のマイクロチップ」
動物病院で保護された猫がマイクロチップの情報により飼い主のもとに戻った、というお話です。

「皆さんは、愛犬に鑑札・マイクロチップ・迷子札のいずれかやってますか? - Yahoo!知恵袋」
原発避難区域内で活動されていた方の質問。
ここのベストアンサーとハンドルネームurarasampoさんの回答が参考になるかと思います。
迷子札や首輪が外れることが多いようです。

「11年前行方不明の猫が戻った、マイクロチップの情報で飼い主が判明」
2010年の英国での出来事です。

元記事はこちら:
Homeward bound: Missing cat is reunited with its teenage owner after 11 years on the run


「16年ぶり喜びの再会」

「不明の三毛猫5年ぶり発見 NYで、2600キロ横断?」

“cat reunite”で検索するとザクザク記事がHITします。
















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