今週相談されたのは、会計処理に関することでした。
私がよく一緒に仕事をしている上司からは、「クライアントからの質問には、即答しないこと」と言われています。これは、即答できるような質問(小六法を見ればすぐに答えが書いてあるような事項)だったら、普通は会計士に相談する前に、自分たちで調べるだろうし、単純な質問のようでも、実はもっと深い意味があったりする場合もあるからです。
また、私が上司に相談する際には「おまえはどう考えているんだ?」ということを、必ず聞かれます。質問の趣旨を説明し、その上で自分の考えを述べる。このプロセスを経て、ようやく代表社員である上司の見解を得られます。
まあ、こういうプロセスって、ごくあたりまえなのかもしれませんけど。
結構エネルギーを使います。
月曜日。
今週は別のクライアントに行っていましたが、私が担当しているA社から、ある特殊な取引に関する会計処理に関する相談が電話でありました。
その場では即答できないので、「こちらで検討して、早めにご回答いたします」とだけ言って、電話を切ります。
まず、相談された内容について、上司に報告しなければならない。そのために、打ち合わせのためのアポを取ろう。と思い、電話する。「火曜日の夜だったら事務所にいるよ」という返事をもらう。
これと同時並行で、こちらは回答の用意をします。そもそもこの取引はどういうものだっけ?そういえば契約書のコピーが調書にあったな。では夜は事務所に戻らないと・・・。
事務所に戻って、あるべき会計処理の検討。とりあえず、自分の考えをまとめる。
火曜日。
日中は他の現場に行っているので、夜に事務所にもどり、上司との打ち合わせ。
まずは、相談内容を説明する。併せて、そもそもこの取引はどういうものだったかを説明する。
この説明で、歯切れが悪いと、いろいろと突っ込まれます。「おまえはちゃんとこの取引を理解しているのか?」
また、会社からの相談内容ですが、単に、「どうやったらいいでしょうか?」という質問だったら、議論はここで終わり。まずは会社の考えを聞いてきなさい、と突き返されてしまいます。今回は、こうならないようにちゃんと、会社の見解を聞いておきました。しかし・・・。
「うーん、イマイチ全体像がぼやけているな。会社はなぜ、こういう考えなのか、理由は聞いたか?」
「ええと、多分、これこれこういうことではないでしょうか?」
「多分?」
「あ、いえ・・・、でもそうだと思います。実際にこれこれこういう背景がありますので・・・」
「思います?」
「・・・・・・」
「はい、やり直し。質問の趣旨をもう一回ちゃんと聞いてきなさい」
しょうがないので、もう一回聞きなおしです。本当は電話で聞きたいけど、夜遅いので、メールで会社に質問を投げかけます。
水曜日。
朝、クライアントから電話がかかってくる。
「昨日のメールはどういう意味ですか?」
もっと詳しく事情を聞きたい旨、説明します。そして、いろいろと追加で詳しい話を聞きます。よし、今度こそ大丈夫だろう。
これでもう1回、上司にアポを取ります。すると、
「今週の後半は出張で東京にいないよ」
「・・・・・・」
しょうがないので、メールでやり取りしなければなりません。
この日に追加で聞いたこと、及び自分の見解をメールでまとめます。メールでまとめるって、意外と時間がかかるので、その日の現場作業が終わってから、夜に事務所で・・・、という感じになってしまいます。
上司にメールを出して、この日は終了。
木曜日。
今日です。
メールの返信が来るかな、と思ったけど、来ない。これは、催促しないとまずいな・・・、と思いつつも、この日の現場作業が結構忙しく、バタバタしてるうちに一日が終わってしまいました。
夜に、昨日送ったメールを再送します。
「下記の件ですが、いかがでしょうか?」
代表社員にもなると、大きな会社をいくつも担当して忙しいようで、小さい会社にまで、なかなか時間を割けないみたいですね。困りました。
金曜までには、回答しないといけないだろうな。
早急な対応が、まったくできていませんね。なんとも歯がゆい。
もっとスムーズに仕事を進められるように、頑張ります。