以下は敬愛する東進予備校の神崎先生のブログです。
この神崎先生のお考えはとてもよくわります。
まったく新しいメソッドを生み出すことは、とてつもない労力と時間を要し、なにより孤独でもあります(周囲に容易に理解されないからでもあります)。
その苦労の結晶を、簡単に教えてほしいと言えてしまうのでは、生み出すまでの過程をある意味では軽視していることにならないでしょうか。
私は日本史の他にない独自のメソッドを持っています。
このメソッドにたどり着くのに、自己の授業改革を意識した時期から、20年もの月日を要しました。
しかも、教えを乞える先達も周囲にはおらず、多くの日本史の参考書などを読み漁りました。お金がなければ本屋で立ち読みし、ノートに写し、それを持ち帰りました。
しかし、その情報収集のほとんどが実際には新しいメソッドを生み出すには役に立たず、そもそもそうした既成のものに頼っている間は、残念ながら独創はないことに気が付くことすらできませんでした。
独創とは模倣ではないのです。
現在は、日本史の指導の結果に絶対の自信を持っていますが、その根拠とは既成のものに頼らず、完全にオリジナルのメソッドを生み出したこと、さらには完全にオリジナルの参考書『テーマ別日本史解説集』の作成にたどり着いたからです。
神崎先生がおっしゃる「自称プロ」とは、残念ながら、こうした既成のものに頼っている人のことのいうのではないでしょうか。
過去にいい結果が出なかった手法とは、それ自体を改善しても、それほど大きな成果は望めないし、他の学校や塾を圧倒することなど決してありません。
もし、そういった結果を出したければ、やはり独創への孤独な道を歩むしかないのではないでしょうか。
模倣は模倣にすぎず、独創には永遠に及ばない
神崎先生のお考えは、そのように教えてくれます。