父と主人と病院に到着。
兄の病室は9階・・エレベーターが上昇するたびに、胸が熱くなる・・

ナースステーションの前を通ると看護士さんに声をかけられた・・
「妹さん・・病室にはスタッフが付いてます。先生もお呼びしますね。」
と言われ、私は気丈に、
「はい。お願いします。」
と返事をし、病室前で足を止めた。
ドアノブを手にとったけど、開ける勇気がなかった・・。
何度か深呼吸をして扉を開いた・・

まず目に飛び込んだのは泣きながら頭を下げる看護士さん・・。
「今日のお兄さんの担当だった○○です・・3時頃にはしんどそうだったから、体拭くのはやめときますか?って尋ねたたら、拭いて欲しいって言われた拭いたんです・・なのに・・。」

言葉を詰まらせる看護士さんの話を聞きながら、涙が止まらなく視界がぼやけながらも兄の顔をみた。

いつもの様に少し口を開け寝てる様にしかみえなかった・・。
看護士さんに、
「有難う・・ございました・・。」
それ以上の言葉を発する事は出来ず、兄の手をとった・・。
兄の手の中は汗ばんでた・・やっぱり寝てる様にしかみえなかった。

父も体を震わせ、
「何で・・こんなん・・」
って兄に頬に触れながら涙した・・。

やっぱりこの頃を書き出すと涙が止まらなくなる・・。

少しずつ書いていきます・・。

多くの方に目を通して頂けてる事に感謝します。事細かに記す私のブログをみて、病と闘ってる方やその方を支えて共に頑張っていらっしゃる方に何か感じて頂けたらと思い、私が覚えている限りを最後まで記していきます。

私の兄はいつも「ありがとね」を忘れない人でした。
言葉にしないと伝わらない事ってあると思うんです・・。
たくさんの言葉を交わし、たくさんの感謝や気持ちを相手に伝えて下さい。

後でもっと○○しとけばって少しでも思わなくて済む様に・・。