ご報告 | のんのんのん記

ご報告

突然の事で驚かせてしまったら、申し訳ございません。

今朝方母がなくなりました事を娘よりご報告いたします。
故人に代わりまして、生前の皆様のご厚情に感謝申し上げます。

母が肉腫だと告げられた三年前の春。
その時から、家族も本人もこの日が来なければいいと願いながらも、少しずつ覚悟を決めて来たような気がします。
今は悔しさが無いと言ったらうそになりますが、割り切れない気持ちごと母の死を受け入れる準備を始めたところです。

母は、「いい人生だった。」「いい家族に恵まれた。」と父に言い残したそうです。

でも、それは違います。
母が恵まれていたのではなく、母が私たち家族に恵みをもたらしたのです。

また、「常に最善の治療だった。」とも。
確かに有効な薬も限られ、治療方法が確立されていない現状では最善の選択をしてきたように思います。

その選択の幅が今後広がっていくよう心より願っています。

私事ですが、昨年末に母になりました。
そして気づいたのは、自分の中にこんなにも大きな愛情があったのだということ。
また、自分もその大きな愛で包まれていたのだということです。

愛に溢れ、賑やかに暮らしていた伊藤家も、今は三世帯になりました。

でも、母が教えてくれた幸せな家族の形はそれぞれの家庭に息づき、さらに次の世代にも伝わっていくことでしょう。

辛い治療が続いても前向きに挑み続けた母。

自力で立てなくなってからも、付き添う家族を気遣い、患者仲間さんの快復に顔をほころばせていました。

温かさと穏やかさの中に秘めた強さを最期に見せつけられたように感じます。

尚、“のんのんのん記”はこのご報告を最後の記事とさせていただきます。

ブログを通し母を支えてくださった皆様、改めてお礼申し上げます。

母への最大限の愛をこめて。

娘より