夫婦の愛を育てるカウンセラー天野光加です。
子供が親の意向とはずれた選択をしようとする時の対応についての記事を読んでいて思わず、書きたくなっちゃったので長女の話をしようと思います。
限定記事のためリンクを遠慮したいと思いますので読みにくいかもしれません。
子供が親の意向とはずれた選択をしようとする時、自分の価値観は、置いておいて、どうしてそういう決断をしたいのかの気持ちを聞くことはとっても重要事項です。
先に自分の価値観を伝える事で、相手をかたくなにさせてしまうことは良くあります。(7つの習慣にそっくりな事例があります)
相手がどうしてそう思ったのかの理由を聞いてあげてほしいのです^^
『そうだね、そうだね、そんなことがあったんならそんな気持ちになっちゃうのは、もっともだね。』
の理解をされてはじめて相手はニュートラルになります。こちらの話を聞く体制ができるのです。(夫婦も全く同じです^^)
私の娘は中2の時、保健室登校をしていました。
それを乗り越え、高校生活には自分の人生のリセットすべく多大な期待をして選んだ高校でした。
高1の1学期の終わりに中学時代のトラウマにリンクする出来事があったそうです。
過去の出来事とリンクしているだけだと頭でわかってはいてもどうにも割り切れず、2学期に入ると、
『高校は義務教育ではないからもう学校は行かない。辞める。』
こういいだし、次の日から学校に行かなくなりました。
言い出したら聞かない娘にもうこれ以上余分なお金をかけてやるもんか!!
と頭に血が昇った私に、夫はお金が無駄になったとしても、気が変わったときに戻れる場所を選択肢に残しておいてあげてほしいといいました。
そして、退学を希望する本人の納得のないまま半年間休学しました。
休学の間、定時制や、フリースクールへの転校も覚悟していました。
本人が希望するまま、それがどんなところなのか資料請求したり、一緒に話を聞きに行きました。
そして、本人がやりたいことは好きにさせていました。
『学校には行かないくせに遊びに行く元気はあるの?』
なんていいたい衝動を、
『遊びに行く元気があってよかったじゃん』
と自問自答でなだめながら。
でもね。
『そうだね、そうだね、そんなことがあったんならそんな気持ちになっちゃうのは、もっともだね。』
このコミュニケーションを繰り返した結果・・・
娘自身が、自分でいろんなことを考え始めました。
そして、何に自信がなくてその学校でやっていけない気がしているかを明確にしていきます。
娘は自ら、元の高校に戻ることを決意しました。
1年をダブる形で・・・(休学期間が長く元の学年への復学はできませんでした)
娘は入学した学年と違う学年で4年をかけて普通高校を卒業しました。
私にはわからない、たくさんの苦労があったと思います。
成人式の時、娘は夫と私に、
『パパとママにはたくさん余分なお金を使わせて、申し訳なかったとは思うけど、私は自分の歩いた道を後悔していない。
不器用で遠回りだったかもしれないけれど、私には必要な時間だった。
育ててくれてありがとう。』
といってくれました。
子供が自分の理想と違うことを言い出すと親は、どうしても『問題』と思いがちです。
でもね。
親が問題と思うと、本当に大きな問題に成長しちゃいます。
親の不安を解消する為に子供を自分の価値観に当てはめないでほしいんです。
そんな気持ちにまでなった苦しさをわかってほしいだけなんです。
そんな気持ちになった言い分を聞いてあげれば、案外、親の理想の選択を自らすることは珍しくありません。
子供にとってすごい学びが起きている。
この子は乗り越える力を持っている。
これまで育てた自分と子供を信じて、何を言い出しても肯定してあげることで子供自身で考えます。
娘とは、今でもぶつかることは、しばしばあります^^
平気で、カウンセラーの癖に・・・・と私をやり込めます。
でもね。
私は、そんな関係を嬉しく思っています。
いつも辛口で私を原点に帰してくれる大切な存在です。
皆様に幸せが伝染します^^
カウンセラー天野光加