ファンタジーな世田谷文学館とケープマント | コスメときもの 雑記帳

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好きなものを、好きなように、好きなだけ。

世田谷文学館へは初めて行ったのですが展示の仕方も
工夫されていて面白いし、文学関係に特化したコレクション
も珍しく、また現代ものが豊富でアグレッシブな雰囲気。
お気に入りになりそうな気配です。

「幸田文展」を見た後で何気なく通常展示(コレクション展)を
覗いたら、これがまた面白くて、「ちょっと覗いてみて、
つまらなかったらすぐ出よう」と思っていたのが
いつのまにかがっつり見ていました。
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それは、「旅についての断章」展。いろんな文学者が
旅について書いたワンフレーズを取り上げていて、
壁にばばっと書いてあったり(比較すると面白い)、
愛用の古式ゆかしきトランクが展示されていたり。
北杜夫ってこんなにアクティブな人だったのね…と
知られざる一面を知ったり。
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フライヤーも凝ってる。デザイナーはどなたですか?と
ちょっと気になりました。

森茉莉は高校時代耽溺した作家なのですが、彼女の
好きだったという菓子缶が展示されているのを見たときは
嬉しかった。「ボッティチェルリの云々」とさんざん
書かれていたお菓子の缶ってこれか[emoji:v-21]なんてね。
小堀杏奴ってこんな人だったの…などなど、実像を
垣間見れる幸せなひとときです。

それから、3D+光と音声による紙芝居のような装置
「ムットーニのからくり劇場」は「MOE」を愛読していた
ファンタジー少女時代(中学です)を思い出して
ちょっと楽しいひとときでした。いくつかある中で、
萩原朔太郎の「猫町」を鑑賞。

文学館を出た後、実は「猫町」の漠然とした不安感を
思い起こさせるような不思議な出来事が続いて起きて、
友達と一緒にびっくりするやらちょっぴり怖いやら。
いつの間にやら、ここは別世界なんじゃないかと…
リアルファンタジーを体験してしまったのでした。

お袖が長い着物だったので、袖丈の心配がいらない
ケープコートにて。
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フードがついています。これ、洋服用のせいか前をとめると
衣紋が幾分戻るみたいで、会場でケープを脱いだら
衿元がダブついていてびっくりしました。
お友達が指摘してくれたのですが講演開演の時間がせまっていて
トイレに行く時間もなく、着物の衿だけお太鼓のタレの下から
引っ張って直したのでした。気を付けよう。
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草履は母からもらった絞り加工の入ったピンクのツヤ消し。
鼻緒を変えてしまったので、履くと絞りは見えまへん[emoji:v-17]
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懐かしかったでーす
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