予定日はジミー・ペイジ/角田 光代
¥1,680
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ミカ丸さんのとこで教えていただいて、絶対読むぞ!といきごんでいたこの本


いやー、とてもイイです。

すごくイイです。


彼女はほんとに最近出すもの出すものはずれがなくて、はずれじゃないだけで

なく大アタリなんだもんなぁ。

すごいよ。

30代の女性の生活と心境をここまでうまく書ける人いないと思う

しかも、フィクションなんだもんなー、でもそこがいいです

本当にあったことに脚色するよりずっと難しいと思うし。


まぁ、私も妊娠の経験がないので。ほんとに出産した人からすると

また違った感想をもつかもしれませんね



妊娠して、世の定説みたいに(笑)もろ手をふって喜べなくても

自分の変化が面倒でうざくてやんなっちゃっても

そんな自分を受け入れられるような気持ちにさせてくれる本ですね。


多分、年齢もある程度で仕事もしている女性にとって妊娠とは

とても嬉しい反面とまどうことも多く、今後のことを考えると気が重いことでも

あると思う。

その辺をリアルに、そして淡々と書いてあって面白いです

その淡々とした生活の中にも喜びや気づきや愛がある。


両家の親や夫の喜びようについていけない張本人であるはずの自分。

後半になってくると、彼女の心境も少しずつ変わってきます

前に進んだり、またちょっと後退したりそれを繰り返しながらも強くなり、

いないけど確かにいる、まだ見ぬわが子へ同士のような愛情をもち

運命のめぐり合わせのような気持ちに。

大恋愛で結婚したわけではない夫との生活。

お互いを緩やかにでも確かに愛していると思わせる交換日記。


ほんと、うまいです


買おうかな?と思います。