よしもと ばなな
イルカ

ばななさんの最新作ですね。


ずうっと昔、キッチンでばななさんが大人気(?)になったころも天邪鬼で?というか

自分の気分にマッチしてなくて、あまり良いと思わなかった

その後、そんりゃーもうっ!ってくらいに好きになって、大好きで大好きで。


それがここにきて、なんか。

自分の中でも、妊娠ということが今、非常に大きなテーマで

ばななさんが妊娠・出産についてのエッセイではない小説を書いた。ということで

とてもとても楽しみにしていました

自分によい刺激をあたえてくれ、また子供をぜひとも作りたいと思わせてくれるかもしれない。

なんて期待していたんです(笑)


自分の今の気分にマッチしないのか?

宗教的なもの、癒しと救いを求めている人たちの集まるところを舞台とするところは

「みずうみ」と似通っていますね


なんていうのか?

目に見えないものを信じる。というばななさんの考えはすごく共感できて

占いとかオカルトとか、そういうので人をだます人もいるけど、それとは違った本当にそういうものは絶対

実在していると思う。

ただ、そこにすごく重点がありすぎて、重いというか。

以前のように純粋に感動して泣ける、とかわかる。って感じではなくなってきた

ある意味、言いたいことを説明する文章。であって物語としての楽しさやすばらしさの度合いが

減ったように感じてしまう。


自分も恋愛から、結婚へ。きっと考え方や感じ方も知らないうちに変わってきている

のであろうけど。


ただ、子供ができて喜んでくれる恋人や家族。

ダメダメな妹がかわいくて案外頼れるヤツだったり、ほのぼのとするところは健在で

よかったです。