伝統工法で建てる自宅のブログ-看板

ピアノ教室の看板を作りました。


写真は裏側ですので、文字が見えません。


笠木(一番上の横材)へのホゾ差しを地獄ホゾにしようと思いましたが、腐っても笠木だけ簡単に変えられるようにと、技術的に不安だったので、ただ差してあるだけです。


貫(下の横材)は最初通し貫(柱貫通)の掛け子掘りの予定でしたが、下げ鎌の楔打ちとしました。


こちらの方が耐久性は高いと思います。(耐震性は通し貫のが高いと思います)


なにしろ、手鋸と鑿だけで制作したもので、長い材料は幅を落とすのが大変です。


特に棟木のしのぎは角度がついていたので、とてもたいへんでした。


貫は幅を落とさず使ったので、ちょっとバランスが悪くなってしまいました。


金物を全く使わない工法は耐久性が高く傷んだ場合の交換も容易です。


そんな事を実感した看板制作でした。


※しのぎ:水切れを良くする為に∧型にすること