フッツクレイマーケット概観
私が今住む街「フッツクレイ」は
メルボルンの中でも有数のベトナム人街。
治安に関してはあまり良くない噂も聞きますが
私にとっては食の宝庫の場所。
というのも、駅前、そして駅から歩いて
少しのところに、有名なアジアンマーケットが
あるからです。
築地市場が家から歩いて5分位のところにある、
日本で言えばそんな感覚でしょうか。
今回はそんなフッツクレイのマーケットの
様子をご紹介します。


フッツクレイ野菜フッツクレイ肉屋フッツクレイ魚屋







まずは、駅を降りてすぐの場所に位置する
「フッツクレイマーケット」。略してFM。
マーケットの建物内に入ると、まずは
市場らしい普通の光景が広がるのですが
看板にベトナム語と中国語が混じっている
あたりがフッツクレイならでは。

フッツクレイおもちゃ屋フッツクレイ下着屋フッツクレイペット屋







ところが・・・このマーケット、歩き進んでいくと
肉屋の隣に下着屋があるわ、あやしいおもちゃ屋が
あるわ、はたまたペットショップまであるわ、で
何でもあり!のマーケット。
香港やシンガポールに行った時に見た、マーケットの
匂いとノリがここにはあります。

フードコート手打ち麺







このマーケットの中には、比較的広いフードコートも
あり、これまたアジアっぽい、洗練されていないけど
活気のある雰囲気です。珍しいところでは、フィリピン
料理屋さんもあります。
フードコートとは別の場所ですが、マーケットの
端っこにある、お世辞にもキレイとは言えない、
小汚い食堂(レストランではない!)の一つに
手打ち麺が食べられる所があり、ここがお気に入り。
讃岐うどんのようなコシのある手打ち麺はハマりますよ。



リトルサイゴン看板
場所を移し、今度は駅から歩いて
5分ほどいったところにある
「リトルサイゴンマーケット」。
ここの方が、もっとディープな
世界です。マーケットの香りも
独特だし、ベトナム人、中国人率が
高いです。ここはアジア?と
錯覚してしまいます。


サイゴン野菜1サイゴン野菜2サイゴン果物







この市場の嬉しいところは、レンコンやごぼう、大根といった
日本でもお馴染みの野菜が安く手に入れられること。
市場は色々あれど、やっぱりここにこないと手に入らない食材も
いくつかあるんです。
果物も、懐かしい柿を始め、東南アジアらしい、ランブータン
龍眼(ロンガン)などもあり、バラエティ豊か。

サイゴンマッスルサイゴンスノークラブ
中華料理屋の水槽で泳いでいそうな
大きいロブスター、白い蟹
「スノークラブ」、貝の色が
緑色のニュージーランド産
マッスル貝(ムール貝)も
ここなら簡単に手に入ります。


サイゴンケーキ屋サイゴンバインミー屋サイゴン惣菜







ディープなのは食材だけではありません。
アジア圏内のケーキ屋さんでよく見る
独特の色彩や味わいのケーキ屋さんや
本格的ベトナム惣菜屋も、リトルサイゴン
マーケットならでは。


オーストラリア、しかもその中でヨーロッパの
街並みのようだ、といわれているメルボルンでも
ちょっとシティから離れてみると、色々な
人種が形成する街が点在し、おもしろい側面があるものです。
実際に住んでみると、オーストラリアなのに
なんだかアジアのどこかにいるみたいで、妙な感じですし
英語圏なのに、英語すら通じない店もあり、ちょっと
ここはどこ?と思うときもありますが、
(ベトナム語で話しかけられてもねぇ・・・わかりませんよ)
またこれも面白い経験の一つになるでしょう。