香川レポート① | ノイジャーナル by NOI CORPORATION

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今週発売のキッカー誌の表紙を我らが香川君が飾っていたので早速購入した。


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ブンデスリーガのドルトムントで香川真司が活躍しているという報道は日本にも届いているが、実際ドイツ国内でどのような評価を受けているのか、ドイツで最も権威のあるサッカー専門誌Kickerの記事で見てみよう。


今回の記事はブンデスリーガ34節の3分の1以上が終わった時点で、今期ブンデスリーガに新加入した109人の選手を5からマイナス1までの6段階で評価する、といういかにもドイツらしい内容だ。

嘘を付かない「数字」がドイツ人は大好きなのだ。



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この6段階の最高クラス、5volltreffer(大当たり)には7人の選手が選ばれていて、その中の一番上にShinji Kagawa(21)の名前があった。

有名選手からはヤン・フンテラールもここに入っている。


ちなみにシャルケの内田篤人とフライブルグの矢野貴章は1点mitlaeufer(可も無く不可も無く)にランクイン

期待された活躍が出来ていないジエゴやラウールもこのクラスにいる。

そして約1ページ半で香川選手に関するなかなかに詳しい記事が書かれていた。

「なぜドルトムントがJリーグの2部にいた無名の選手に触手を伸ばしたのか」などあまり知られていないような情報も書かれていて面白いので訳してみる。



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《世界は小さい。特にサッカーの世界は。とはいえ、今期開幕前にボルシア・ドルトムンドの香川真司がAクラスの活躍をすると予想できた人はいるだろうか?

12試合が終わり、日本からの盆栽ボンバーの活躍に驚いているのはブンデスリーガだけではないだろう。なぜなら彼は全くの無名選手だったのだから。。。》


という文章から始まっている。

しかしBonsai-Bomberとは、、、ドイツ人もだんだんSushi-Bomberという表現に飽きてきたのだろう。しかしだからと言ってBonsai、、、


まいっか、続けて記事の翻訳



《しかし香川の存在をどうやって知ることが出来ただろう?W杯の日本代表監督岡田武史でさえこの攻撃的ミッドフィルダーの才能に確信を持っていなかったのだから。



彼は南アフリカでの代表23人に選ばれなかった。。。



しかしそれは過去のことであり、現在はイタリア人アルベルト・ザッケローニ監督の元、チームの核となっている。当然の成り行きであろう。彼はドルトムントで12試合で6得点し、ブンデスリーガで大活躍しているのだから。香川は間違いなくブンデスリーガのVolltreffer(大当たり)だ。》


主観を入れないよう約していますが、全文ではなく、抜粋してます。


《それも35万ユーロという激安価格でセレッソ大阪から購入している。

香川はそこで21歳という若さ、172cmという低い身長、63キロという軽い体重で、2部の3年間で48得点を挙げ、2009年度は27得点してチームの一部昇格に貢献した。



日昇る国で長い年数をかけてネットワークを築いたドイツ人代理人トーマス・クロート氏は早くからその存在に気づいていた。


「セレッソのあの青年に注目すべきだ」、アドバイスはハンブルガーSVとアイントラハト・フランクフルトの選手でもあったあの高原直泰からもらった。》



これは初耳だ。



《トーマス・クロートがこの小さな点取り屋を初めて見たのは2009年のことだ。
『確かあれは東京ヴェルディ対セレッソの試合だった。私が感銘したのは彼のスピードと俊敏さ、そして迅速な判断能力と近代サッカーを象徴するような動きと存在感だ』と思い出したように語る。

ブンデスリーガではFCケルンはじめいくつかのチームが興味を示さない中、ドルトムントだけが興味を示した。



201057日、トーマス・クロートはボルシアのスカウトと共に再び来日する。大宮アルディージャ対セレッソ大阪の試合は0:3でセレッソが負けてしまうのだが、それでも香川の動きはスカウトを満足させるものだった。》


さすがプロのスカウト、それにしてもKickerで大宮アルディージャの名前を読む日が来るとは思わなかった。失礼Jリーグ




レポート②に続く