昼過ぎから結構激しい雷雨となる。南の方が酷いようでアメッシュには相模原から品川にかけて帯状に強い雨雲が確認される。


録画してあったNHK特集「坂本龍一 フォレストシンフォニー」を観ることにした。


森の木の電位を測定して、それで音楽を作ろう、という氏のプロジェクトを紹介している。


観測されたデータはノイズに過ぎないから、それを変換する必要がある。

言わば、木の言葉を人間が分かるように言語化乃至は象徴化する。


出現した音楽は、驚愕だった。

それは、こんなものかな、と僕が想像していたものを遥かに凌駕する音楽だった。


長く森のなかに生活した人間の耳は本来、人間同士のコミュニケーションの方向に向いているわけではないという言葉は実に興味深い。

我々の遠い祖先は確かに森の音楽を聞いて生きてきた。

坂本氏の言うように、音楽の原型はひょっとするとそこにあるかも知れない。


漠然とではあるが音楽は人間から神様への手紙のように捉えていたのだが、そうした考えは改める必要があるかも知れない。



nogawan