今日は朝から人間ドックだ。


胃カメラの経験は何度かあるが、今回は初めて鼻から入れるヤツに挑戦。


微妙。


麻酔の気持ち悪さや、喉を通る際の「飲みこむ」あの感じは口からのものとたいして変わらない。


終わってしばらくは鼻から血が出た。


カメラを入れるときに「鼻の穴が小さい」と言われた。


体はでかくても鼻の穴は小さいのだ。


個人的な感想では終わってからの不快感はこっちの方が大きいと感じた。


しかし、検査中の気持ち悪さはまったくない、といっていい。


よって軍配は微妙。


エアロバイクで負荷をかけて心電図をはかるのも初体験。


過去に踏み台運動みたいなものをやらされたことがある。


どうせペダルを漕ぐだけなのだからとナメていた。


高さを合わせるときもいい加減に「それでいいですよ」と答えていた。


後で自分の軽率さを知ることになった。


始まった。


意外にペースが早い。


ペダルは軽い。


負荷がどんどん重くなる、と言われる。


最初の何分間で結構足が重くなる。


そこで、ピーという音がしたので終了かと思ったら、そこが開始だった。


そこまでは「ウォームアップです」とのこと。


「あと2分で負荷が上がります」


2分が長い。


この先に負荷が上がるのか。


「気持ち悪くなったら手をあげてください」


だから、そういうことを言うから余計気持ち悪くなるのだ。


椅子の高さをちゃんと調整するべきだったと後悔した。


仕方がないので、持つ部分を下げてロードバイクを漕ぐような姿勢にして足の負荷をさげた。


実は、これもあまり意味がないことを後から知る。


この検査は心拍数をある程度まで上げて心電図を測定するのであって、足が疲れるかどうかは関係ないのだ。


心拍数が上がらないことには検査が終わらない。


そんなこんなで悶々としてドキドキしたのか、それとも普段の運動不足が逆に功を奏したのか、意外と簡単に心拍数があがってくれて、それは喜んでいいのかどうか分からないけれど、思ったよりは早く検査は終了した。


漕いでいた時間は10分位だったろうか。


実は、一時期エアロバイクがほしい、と考えていた。


実際に道路を走るのは危ないしコケる。


夜道は暗い。


合理的に「運動する」ことを目的とするならエアロバイクの方が良さそうではないか。


けれど、漕いでいる間「やっぱりエアロバイクはつまらない」そう感じた。


景色が変わるわけじゃないし、到達感もない。


なんというか、あまりに殺風景だ、と思いながら漕いでいた。


ところが終了後、医者に「ウォーキングに換算すると60分位ですね」と言われて俄然エアロバイク君が輝いて見えた。


10分間の漕ぎ漕ぎが60分の歩行に相当するのか。


こいつはいいかも知れない。


最近、感覚を信じないようにしている。


感覚は老化する。


数値は老化しない。


そんなことを考えたのが最大の収穫だったように思う。


そのことを話すと長くなるのでまたいずれ。


数年前までは人間ドックが面倒臭いと感じた。


いまは、なんか見つかったら嫌だなと本気で心配するようになった。



nogawan