第3回 将棋電王戦 第5局 屋敷伸之九段 vs ponanza
第3回将棋電王戦もいよいよ最終局。団体戦としてはソフトの勝ちとなったが棋士が一矢報いることができるか。
ponanza開発者の山本一成さん。
解説の佐藤康光九段。
深浦康市九段。
聞き手の矢内理絵子女流五段。
横歩取りから6二、7二と玉を寄るponanza。
豊島七段が勝った将棋から、ソフト相手にはこの戦形がいいと見たのか。
電王手くんの試運転をする藤田綾女流初段。
ゲスト、女優の高梨臨さん。
おやつガール市川咲さんと竹俣紅女流2級。
ponanzaの△1六香、角を狙うためだけにここに香車を打ち、ここから10手をかけ持ち駒の桂馬も使って角を取りに行く。
ゲストの渡辺明二冠も、「この手はどうですかと記者に聞かれたら、すぐにダメですと言う手」。
解説の深浦九段は「人間だったら思いついても恥ずかしくて指さない手」、佐藤九段も「指されたら相手の顔を見ますね」と評判の悪い一手。
しかしこの香車が成って7九まで行き、取った角も屋敷玉を追い詰めることに。
MVPは視聴者アンケートで決定させるところがすごい。MVPと賞品の日産エルグランドを手にしたのは第1局に登場、習甦(しゅうそ)の開発者、竹内章さん。「コンピュータは人間を打ちのめすものではなく、人間を助けるもの」というコメントもよかった。
さて、電王戦は来年も続くのか、続くとすればどんなルールになるのか。
これで将棋に興味を持って次の名人戦を見る人も多いだろうし、何かあることに期待したい。