それでは、さっそく前回までのお話の紹介から…。
「みつきうまし祭り~バサラ祭りin天平祭パレード編 」(2016年11月2日更新)
「みつきうまし祭り~韓国の伝統舞踊編 」(2016年11月6日更新)
「みつきうまし祭り~奈良の酒と食の天平マルシェ編 」(2016年11月9日更新)
「みつきうまし祭り~花のアート編(其の1) 」(2016年11月16日更新)
まだ読んでいない人は、こちらから読んでみてね。
花のアートを展示している第一次朝堂院跡にはこんなものもあったよ。
ハートのオブジェである。
えっ?せんとくん、何だって?…お父さん、写真撮ってよって?
ったく、しょうがないなぁ。
えっ?せんとくん、だから何?お父さん、違うでしょ。これは、ハートの向こう側から顔を出して撮るものでしょって?
あのねぇ、せんとくん、それはムリに決まってるでしょ。
ハートの向こう側から顔を出そうと思ったら、もう一人、あんたを持つ人もいるわけだからね。
えっ?何だって?…それもそうだよね。お父さんは、モテないから、一緒に行ってくれる彼女もいないんだったよね。
まあ、こんな頼りないお父さんとじゃ、そりゃ誰も、一緒にデートしてくれやしないに決まってるよねって?
そうだよね。お父さんは頼りないか…って、コラ、せんとくん。何を言わせるの。
ったく、あんたは、そういう余計なことばっかり言って…。
えっ?何だって?…そんな一緒に「みつきうまし祭り」に一緒に行ってくれる彼女もいないお父さんだから、1人で行くのもかわいそうだと思って、仕方なくぼくがついてきてあげてるんだからね。
お父さん、ぼくに感謝しなよって?
ったく、勝手についてきたくせによく言うよ…。
続いてのアートはこちら。
「朱雀:ねのうわさ」である。
「ねのうわさ」とは、流木や袋花によってオブジェを創造したもの。
こちらは、四神のひとつ、朱雀をモチーフにした流木と植物によって造った巨大オブジェだよ。
えっ?せんとくん、何だって?…お父さん、「朱雀」のねのうわさ、これはホントに見事だよねって?
そうだよね…どうやら、せんとくんも、このアートにはすっかり感心したようで…。
えっ?何だって?…それにひきかえ、お父さんのうわさは、「お父さんは頼りない」、「お父さんはどんくさい」、「お父さんはおバカ」、「お父さんはぶ男」って、ろくなものがないよねって?
コラ、せんとくん。そのうわさじゃないでしょ。ったく、それに、それって、あんたがあることないこと言ってるだけでしょ…。
それでは、裏から見た「朱雀」も紹介するね。
そして、裏からの写真もせんとくんは、ちゃっかりとおねだりしてきたよ。
続いてはこちら。
「花玉:ねのうわさ」である。
こちらは、古代中国より伝来した自然哲学である「五行説」をモチーフに、流木や袋花、万葉集の植物など、素材や特徴の異なる5つの立体的な花のオブジェだよ。
こちらは、五行説の「土」をテーマにしたもので、地球と地球の中の核をイメージして造ったんだって。
五行説では、植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する性質を表しているんだって。
五行説では「土」は季節の変わり目の象徴で、方角は中央で、色は黄色なんだって。
えっ?せんとくん、何だって?…お父さん、そんなうんちくはどうでもいいから、写真撮ってよって?
ったく、しょうがないなぁ。
続いては、
五行説の「火」をモチーフにした花玉。
こちらは、かがり火をイメージして造られたんだって。
五行説では、光り輝く炎が元になっていて、火のような灼熱の性質を表しているんだって。
五行説で「火」は夏の象徴で、方角は南、色は赤なんだって。
そして、せんとくんの頭から炎が…って言うか、あんた、そういう紛らわしいことをするんじゃないの…。
続いてはこちら。
五行説の「木」をモチーフにした花玉。
こちらは、草原の大樹をイメージした花玉なんだって。
五行説では、木の花や葉が幹の上を覆っている立木元となっていて、樹木の成長・発育する様子を表しているんだって。
五行説で「木」は、春の象徴であって、方角は東、色は青なんだって。
ちなみに、木はこのように成長するけど、こいつはずっとこの大きさで全然成長しない…まあ、こいつが大きくなったら、都市伝説になっちゃうけどね(って、だから急にリアルになるの、やめってんだ)。
それじゃあ、次を紹介するね。
五行説の「水」をイメージした花玉。
こちらは、水滴をイメージした花玉なんだって。
五行説では、泉から湧き出て流れる水が元となっていて、これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える性質を表すのだとか。
五行説で「水」は冬の象徴であって、方角は北、色は黒なんだって。
そして、ここでもやっぱりせんとくんは写真のおねだりをしてきたよ。
最後はこちら。
五行説の「金」をイメージした花玉。
こちらは、鉱石をイメージして造ったんだって。
五行説では、土中に光り輝く鉱物・金属が元となっていて、金属のように冷徹、堅固、確実な性質を表すんだって。
五行説で「金」は収穫の季節である秋の象徴であって、方角は西、色は白なんだって。
えっ?せんとくん、だから何?…お父さん、ドヤ顔で花玉と五行説の説明をしてるけど、お父さんのこの説明って、
全部、会場にあった解説のパクリなんだよねって?
コラ、せんとくん。何、バラしてるの。それはバラしたらダメでしょ。
というわけで、ゴメン。今日はここまでにさせてもらって、余計なことばっかり言う、せんとくんにお説教をすることにするよ。