全部知ってるよ。


ゴールデンウィーク。

本当は仕事じゃなくて、

アノ人がいたから

「会えるかわからん」って言ってたこと。

アノ人が帰った数時間後に私がそっちに行ったこと。




昨日、私が帰った数十分後にアノ人がそっちに着いたこと。

一緒に個展に行ったこと。

同時期にパーマかけたこと。

同じドラマが好きなこと。

あなたが自分の事を『ワッチ』って言うたびに、

胸が張り裂けそうだったよ。




せめて、

「今から友達が来る」って

一言でも言ったくれたら、

ホームで一目アノ人に会わせてくれたら、

安心して帰れたのに。




私が「友達が来るんでしょ?」って言った時、

あなたは、動揺してた。




離れてるから、私にあなたの私生活はほとんど見えない。

だから、私はただただあなたを信じるしかない。




大好きな人が死んで、

大好きな人がもうすぐ会社を辞めて。

私の大好きな人がどんどん、私の側からいなくなっていく。

せめてあなただけは、私を離さないでいてください。




あなたがくれた本に書いてあった。

「人が人をゆるし、肯定し、愛おしむ気持ちを生みだす物語になるように」

私はあなたに対して、ずっとそうありたい。




周囲からみたら、どう考えても私は遊ばれてる。


でも、私はあなたを信じるから。


私の目の前にいるあなたが本当だって信じるから。


全世界を敵にしたって、あなたの味方だから。

どんな事があっても。

どんなに歳をとっても。





だから、


せめて、安心させてください。