日中からの雨が小康状態となり、仕事の後、久しぶりに中央公園を

歩いて図書館に行ってみた。

いつもは車で行くことの多い図書館も今は道路拡幅工事中で、

前面道路の通行がままならない。

だからここ最近は、めっきり図書館通いが減ってしまった。

そんな中、なぜ図書館に行くことにしたのか。

それは、せっかくの3連休初日にもかかわらず、雨に祟られて仕事が

早く片付いた為である。

そんな日の図書館帰りに、つい相好を崩す光景に出くわした。

それが僕が久しぶりにブログを書く理由である。

今日、インターネットの台頭、SNSの普及により、人は感動をする光景に

出くわすと写真をネットにアップする。

でも僕は、敢えて文字で伝えたい、そんな衝動に駆られてパソコンに

向かっている。熱が冷める前に。

図書館帰り、雨は小康状態と言っても、霧雨の様な細かい雨が降っている。

いつものこの時間、中央公園のトラックをウォーキングする人も今夜は

ほとんどいない。

その中で、街灯の灯りを頼りにキャッチボールをする男の子が二人。

おそらく兄弟なのだろう。

見た限り、小学生の低学年もしくは中学年のようだ。

まわりに親がいないところを見ると、家は近所らしい。


お兄ちゃんがキャッチャー、弟がピッチャー。

傍目に見て、小さい体のくせに、そんな遠い距離でボールが届くのかと

心配する心の声をよそに、山なりのボールがきっちりとお兄ちゃんの

グローブに収まる。

お兄ちゃんは、そのボールを弟が獲りやすいようにワンバウンドで返す。

ただ、その繰り返しなのだ。

でも、それがなぜか僕の心の琴線に触れるのだ。


「いいボールを投げるじゃないか。」


そんな声を掛けてみたくなった。

でも、それはやめた。

その代わり、しばらくその様子を遠巻きに見守った。

日中の雨でおそらくお家で退屈な時間を持て余したのだろう。

雨が小康状態になって、きっと弟がお兄ちゃんに切り出したに違いない。

そんな想像を思い浮かべながら・・・