$・・・この先生キノコるには。-キノコ漂白うーん、またまた中国でキノコ騒動があったらしい。
元記事はこちら、 鳳凰網(ifeng.com) にて。
 → 北京“漂白蘑菇”事件追踪:小实验为何引发大争议
   新华网北京12月5日电(“新华视点”记者陈黎明、刘浦泉、李舒)近日,
   北京市小学生张皓调查发现“蘑菇被漂白”事件

ここで問題にされているのは
「当局の発表より、小学生の調査の方が信用できる」
っという辺りなのだが・・・・・・。
さて、順を追って説明しよう。

そもそも中国では先の 「ザリガニ漂白疑惑」 をはじめとして
野菜も含め食品の安全性に疑問を投げかける事例が多い。
その際に必ず当局の調査や安全宣言がだされるものの、多くの国民は信じちゃいない。
そんな風潮を受けて今回の記事が書かれた訳だ。

以下、元記事よりの翻訳・意訳を交え事情を紐解いてみたい。
名称や表現については間違ってるかもしれないが、そこはよしなに脳内補完してちょ。

右写真・本件で使われたものかははっきりしないが掲載されていた写真。
マッシュルーム(ツクリタケ科)を無理やり白くしている過程のようだ。
日本で売られている白いマッシュはそれ用に日光を当てずに育てたもので漂白ではないのだが・・。
普通の環境で育てれば、マッシュもエノキタケもちゃんと茶色の傘を開く。

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■ キノコ漂白疑惑に挑んだ小学生
今年2月、北京の青少年科学技術館の科学探究班員でもあるかの小学生・張皓君
母親から 「キノコは食べちゃダメ」 とキノコ禁止令を出された。
それに疑問を持った彼は独自調査をしたのである。

科学技術館の劉建華先生は 張皓君 の相談に応じて、
家族に聞いたり中国農業大学の高瑞芳博士の協力を仰ぐよう提案した。

そして7月、張皓とお母さんは近隣のスーパーマーケットをはじめ、
近郊地区の野菜市場、農産物の卸売市場などから16種類の食用菌を買いました。

彼が行った実験は四川省の試験基準と同じもので
一つ目は、ポータブルの偽札識標機により蛍光反応が出るかというもの。
(いわゆるブラックライトでの残留液剤からの発光を見る事だと思われる。)

二つ目には、7月21日に高瑞芳博士の指導のもとで紫外線照射実験を行った。
中国農業大学にある農学生物技術学院研究室の暗室を使い、365ナノメートルの紫外線に対して
12の標本表面で残留薬剤とみられる反応を確認した。

三つ目に、4種類の漂白剤を塗った試験用の薬付きキノコの反応と比較。

四つ目、最後にそれら漂白剤を使用したキノコの視覚、触覚、嗅覚での評価を総括します。

こうした調査の結果は
11月末、北京西城区の科学技術館から発表され、
それに目をつけたメディアが 『キノコの九割が漂白剤使用と小学生が調査』 と記事にして、
一般からの注目を集めると共に、行政の動きも始まったのだった。
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■ 行政の調査を信じるのか?
さあて、当然ながら当局は黙っちゃいない訳で・・・。
12月1日になって北京市食品安全弁公室が調査を行ったと発表した。

東城、朝陽、海淀、豊台などの区と県で13軒を超えるスーパーマーケット、市場から
132の見本を抜き出して蛍光検査を行い、
その中にから反応があった(漂白剤使用と見られる)ものは3つあったとし、合格率 97.73% だとした。
つまり 97.73%は安全だよ と言った訳である。

こりゃ~~ 張皓君 の調査結果とは 正反対 なわけで・・。

依然として工商局は 「小学生の実験は非科学的である。(小学生的检测不科学)」 と主張している他、
12月4日には中国食用菌協会が 「小学生の実験なんて信用できるものか。(不相信小学生的实验结果)」
などと一部の大人達は必死に反発しているのだそうだ。

で・・、ネットでのアンケートをとってみたところは
4日の晩までに、全3119票 の中で、 『小学生を信じます』 1122票で第1位を占め・・。
『国家の専門機関はまだ1人の小学生に及ばない、悲しい』 656票。
『商工業局の方が「非科学的」です』 616票の選択があって・・・・。
8票だけ 『商工業局を信じます』 があったそうだ。

っとまあ、ネットだからと言うよりも一般消費者の感覚を反映していると見るべきなのでしょう。
そこまで信用されて無いんだな、中国行政機関って・・・・何やってんだか。
ってゆーかさぁ、そもそも 3個の漂白剤キノコ が見つかってる時点で責められるべきなんじゃはてなマーク
100%の安全が保障されるよう監視するのが当局なんじゃないのかと ッテΣ⊂(゚Д゚ )ナンデヤネン
日本なら一個あっただけでも大騒ぎになると思う事態なんだが、もう中国の安全感覚が理解できんね。
97.73%が安全ですと言い訳してる論法が怖いよ。

でもね、これを対岸の火事とは笑えない日本なんだよ・・・奥さん。
当然ながら中国産シイタケをはじめキノコ類を輸入しているのを忘れてはならない。
最も恐ろしいのが調理済み製品で、材料として使われているものは消費者にはほとんどわからない有様。
漂白剤入りでない事を祈ります・・・・ (((; ゚Д゚)))ガクガクブルブルあせる
   END
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