学生たちのことば磨き塾。
修了の日は、巣立つ学生を見送る教師の心境になる。
ただ、この塾の場合は、明るい留年希望がいるから、
「蛍の光」は歌わなくてもすむ。
この日プレトークは、「安保法制」について語り合った。
賛成、反対が見事に半々に分かれたが、
否定しない、批評しないという約束は貫かれている。
すれ違い、なじり合い、上げ足取りの国会とは大違い。
大人の討論が展開される。
簡単に答えは出ない。だが、時に大真面目に考えることが大事なのだ。
言ったまま、聞いたままにしないで、相手のことばを受け止める。
人に意見に耳を傾ける。
だが、鵜呑みにはしない。
はぐらかさないで真正面から自分の意見を言う。
こういう習慣をつけると、社会に出てから、役立つはずだ。
安保法制反対の集会やデモに参加する若者たちを見ていても、
機会を与え、環境を整え、立場を用意すれば、
挑戦や失敗の繰り返しの中で、劇的に成長することがわかる。
周りから引かれるくらい仲のいい友人のことを話してくれた学生がいた。
「彼はいいところだらけなので、いっぱいいいところを褒める。
そしたら、彼が、いいところ見つけてくれるのが嬉しいと言ってくれた。
それが嬉しくて、どんどん気づいたら褒めてる」
褒めること、褒められることをクセにしていくと、楽しくなってくる。
第五期は、10月27日スタート。
(「ひかるといると楽しい」と言われるのが嬉しいと
(嬉しいことば磨き大賞は、大内明子さん)