新宿駆け込み餃子 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

昨夜、新宿歌舞伎町で飲んでたら、鎌ちゃんから電話があった。

「もうすぐ新宿なんだけど、玄さんの関わる『駆け込み餃子』の店は、

 駅から近い?」と。

「いま、そこにいるんです!」

偶然か必然か、鎌ちゃんと一緒に餃子を食べた。


公益社団法人「日本駆け込み寺」代表の玄秀盛さん。

波乱万丈すぎる人生は、このブログでも紹介した。

玄さんプロデュースによる

出所者が働く居酒屋が、今年4月、新宿歌舞伎町にオープンした。

刑務所の出所者だけでなく、ひきこもりやニートなど、

社会にうまく適応出来ない人を雇い、

社会復帰の足がかりにしてもらうことを目的にしている。

アジアいちばんの繁華街・歌舞伎町でやるからいいのだと

玄さんは言う。「新宿駆け込み寺」の聖地でもある。

再出発を願う人の目に留まりやすい場所でもある

店の名は、『新宿駆け込み餃子』。

店の装飾は「祭り」をイメージしてある。表看板も提灯だ。

店内には、火消しのまといをディスプレーしてある。

店員のユニフォームは、火消しの半纏。

火事で更地になった場所から、街が新たに復興するように、

ゼロからの再生をイメージした。


食べもののウリは、餃子。

食が交わると書く。やさしく包み込むという思いも込めた。

   

出所者は、

挨拶が出来ない、感謝のことばが出ない、人に慣れていない・・・

そういう人には、格好の場。

 初対面の人や、様々な年齢層を相手に

 基礎的なコミュニケーションをテンポよく繰り返さねばならない

 居酒屋は、うってつけだ。

 客としてきた人には、偏見を取り払うきっかけにしてほしい。

店の壁にズラリと並んだ木札には、


応援団の方々の名前が書かれている。


菅原文太さん、堀田力さん、長妻昭さん、林芳正さん(農水相)、


EXILEのATSUSHIさん・・・、

鎌ちゃんやムラカミの名もあるる。

いま店員は10人。うち2人が出所者。1人がニート。

ぼくも2人の出所者の方と話したけれど、


表情が明るく、声に自信が感じられた。

まだ開店して3ケ月経っていないのに、この変化はすごい。


玄さんのモットーは、「たったひとり」

相談者にも、支援者にも、ひとりひとりに全力で向き合う。


玄さんを、文化放送『日曜はがんばらない』のゲストとして、

再び、お招きする。

放送は、7月26日の予定。








(肉汁たっぷり 美味しかった)








(ムラカミの名前も・・・)