和食の聖地京都において、
わざわざスペイン料理を食べにくる人が後を絶たないらしい。
寺町二条下ルに、1998年オープンした「ラ マーサ」だ。
オーナーの木下清孝さんの実家は寿司屋。
自分も後を継ぐつもりで寿司を握っていた。
あるとき、俄然、スペイン料理をやろうと思い立ち、
スペイン、マドリッドのレストランで修業して、京都に店を出したという変わり種。
スペインには地中海と大西洋から獲れる魚介がたくさんある。
各地方に素材を活かした海鮮レストランがある。
調理法は素材や地方によっても様々。
鉄板焼き、塩ゆで、煮込み、マリネ、パエリアと、色んな料理に変身する。
北から南まで、各地方の野菜や香辛料を使い、
各地の調理法で作られる料理は、バラエティーに富んでいる。
日本にもスペイン同様、沢山の美味しい魚貝類があふれている。
「海の幸のパエリア」や「ムール貝の白ワイン蒸し」等の
スペイン料理の代表格をはじめ、
それぞれの魚に合せた調理法でスペイン料理を提供している。
スペインタイルで覆われた店内は、スタッフによる手作り。
温かみのある雰囲気はスペインの片田舎のレストランに来たかのようだ。
「ラ マーサ」の意味はスペイン語で「固まり」。
「色々な人達や物の集まる所」という想いを込めて名付けられた。
(中央が木下清孝さん 右は陽子夫人)