塾生が塾生に聞く | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

大阪・追手門梅田サテライトでの「ことば磨き塾」は、

塾生たちが活発だ。塾生からのリクエストに応じて、

塾生同士のインタビューワークショップを試みた。

これまで、ムラカミに聞く、ムラカミが聞くというのは、試みてきたが、

塾生同士が聞いたり聞かれたりは、初の試みだ。

テーマは4つ候補をあげて投票で決めた。

「ターニングポイント」になった。

ルールは3つ。

・「ターニングポイント」ということばは直接使わず、

 「ターニングポイント」について聞く。

・ペアを決めるのは塾長に一任。

・インタビュー時間は原則5分。1分前になったら合図する。


いやはや面白かった。

この日初めて見学のつもりで来た人を、いきなりトップバッターに指名したら、

実に見事な「愛の手」によって、短い時間に密度の濃い話が聞けた。

世間話をしているようでいて、知らず知らずのうちに本題に入るという

高等?テクニックを使う人もいた。

40歳の年齢差のペアは、戸惑いながらも、具体的な選択肢の用意が

年の功を感じさせた。

同じことを聞くにしても、ニュアンスや声のトーンで相手に与える印象が変わることを教えてもらったインタビューもあった。ふわっと優しく包み込むような聞き方だった。


アフターの暑気払いの参加率も高かった。

第二期は、9月で一区切りと思っているのだが、

飲み会の席で、留年希望が続出した。

ことば磨きは、始めたらやめられない魔力があるようだ。

なにしろ、塾長が、たまらない魅力を感じている。