先日浜崎あゆみさんのミニアルバム「FIVE」が発売されました。
僕は全曲編曲と「progress」「ANother song feat.URATA NAOYA」の作曲を
担当しました!

今日はその中から「progress」「ANother song feat.URATA NAOYA」の制作時のことetcを
思い出せる範囲で振り返ってみたいと思います。

「progress」

ゲームのタイアップの関係もあって曲自体は1年前に制作スタートしてました。(長い!笑)
でも、そのせいもあって、いつも以上にのめり込めた気がします。
その後、実際のアレンジ以降の作業はLAにて行いました。
ちなみに1番をバラードにしようってアイデアはAYUさんです。

あと曲前半部分のメロディーはもう少し明るい感じだったんですが、悲しく切ない感じにしたいという
AYUさんのオーダーがあって手直ししました。その時の様子は盗撮(笑)されていたみたいなんで、
こちら
http://avexnet.or.jp/ayu/lsblog/2011/02/  (2月2日)

間奏のストリングスの攻撃的なニュアンスはこだわってLAで録音したストリングスに更に日本でヴァイオリンを重ねてます。間奏は嵐、困難というか、そんなイメージで、その後の「ねぇ 僕らは~」の
部分が雲間からの一筋の光のように感じれる様にしたいと思ってました。

あと間奏で忘れられないのはPhil Xさんのギターソロですね。ノリノリの方で楽しいレコーディングでした。(Phil Xさんのサイト http://www.philx.tv/) ちなみにギターソロは最終仕上げで更に特殊処理を
してます。

「僕らがただ自由でいられたあの頃は遠くて」ってAYUさんの歌詞のフレーズが制作時より今になってなお胸に迫って感じられる気がします。

「ANother song feat.URATA NAOYA」

この曲は昨年のアルバム「Love songs」制作でLAにいた時、実は一度スタジオ作業中に体調を崩して熱が出まして、海外で体調崩すと心細いもんだな、日本のみんなどうしてるかな、会いたいな、と思ってたら浮かんだ曲なんです。スタジオに残ってる歴代のミュージシャンの「気」みたいなものに味方されながら。そんな体験は初めてでした。

AYUさんに「いい曲だね」と言ってもらって嬉しかったのを憶えています。


あとCDのみ盤にbeloved (Orchestra version)が収録されてるんですが、力作なんでよかったら聴いて下さい。このヴァージョンのテーマは「君がいた、もう戻れない夏の思い出」です。
波の音も薄く入ってるんですが判りましたか?

いつでも会えると思って、いつか言おうと思った「ありがとう」が言えなくなってしまった、似たような経験、皆さんもあるかと思うんですが、その会えなくなった人に届かない手紙を贈るつもりでアレンジしました。

なんか、我ながらキモくなってきたんで(笑)、今回のブログはここまでで。