3月にバンバンに入り伴走に出会ってから、初の伴走レース。
9月1日にひらつか24時間走の伴走をしたが、あれはピンチヒッターだったし、スターからゴールまでのレースではなく、交代交代の伴走だったので、正式な伴走レースは今回が初めて。
伴走相手はジャスミン。
彼女とは、4月にたまたま練習会で予定もなく伴走させてもらう機会があり、その後も8時間耐久の練習会や、定例会で何度か一緒に走らせてもらっている。
身長差があるのでストライドの違いはあるものの、走り方も素直でとても走りやすい。何より走っていてとても楽しいので、今回のレースもとても楽しみにしていた。
伴走そのものはこれまでの練習で問題ないだろうとわかっていたので、あとは初のレースで、ちゃんといろいろなガイドができるかということ。
混みあうスタートがスムースにいけるか、エイドの案内とか、距離を伝えたり、ペース配分をうまくできるかなどなど。
さて、いよいよ本番です。
でも、一つ心配事が・・・
彼女の体調がイマイチのようなんです。
完走できる気がしないとか、ノビーの初伴走レースで完走できなかったらどうしようとか、マイナスイメージが膨らんでいるようなんです。
「大丈夫、絶対完走できるよ」とか、「のんびり行けるところまで行けばいいから」とか言ってもかなり不安そう。
でも、スタート時間は容赦なくやってきます。
最後尾からスタート。
でも、いい感じ、何キロか走った後、
「調子はどう?」と聞いても、「わからない・・」
ま、そうだよな、まだ序盤だし。聞いた自分がアホだ。
5キロのタイムはほぼ想定どおり。
このペースでいければ、全く問題ない。
今回のコースは約7キロのコースを3周。
1周目は様子を見ながら走り、2周目はそこまでの感じでペースを決めて走り。
3周目はきつくなるが何とか頑張る。
そんな感じで考えると、1周目はほぼ想定どおり。
2周目は少しペースアップ。いい感じだ。
ただ、この日は暑かった。
明日から10月だというのに、本当に暑い。
周りには歩いている人が何人も出てきた。
後からわかったが、バンバンの仲間も何人かリタイアしていた。
2周目の後半、エイドまでの距離をちょっと間違えて伝えてしまい、気力を萎えさせてしまった。
(実はこの前のエイドでも、水がなくなっているというトラブルが・・・)
一瞬歩きそうな感じになったものの、持ち直してくれた。ホッとする。
何とか、エイドにたどり着き、給水と水を頭からかぶる。
バンバンの仲間からも声援されて、さあ最後の1周だ。
15キロ地点通過。
さすがにちょっときつくなってきた様子が見て取れる。
「もうあと6キロだよ」
でも、彼女にとっては、「はぁ、まだ6キロもあるんだ~」と感じたらしい。
自分の感覚との違いをきちんと認識して伝えないといけない。
これは大反省。
このほかにも、「あと一踏ん張りだ」なんていうのも、あと一踏ん張りからが長いとか、何度もあと一踏ん張りが出てきたとか・・・
などなど後からご指導いただいたのですが、それはさておき、彼女はすごく頑張った。
実は見えていないので、僕が何度か伝えても実感はわかなかったかもしれないけれど、2周目後半からランナーごぼう抜き。
暑さで歩いているランナーが多かったこともあるが、抜かれたのは、たぶん10人か20人。
逆に抜いたのは大げさでなく、2、3百人は絶対に抜いている。
後半かなり歩きたくなったらしいけど、一度も歩かず少しペースは落ちたものの、最後まで見事に完走でゴール。
ちょっと自分の誘導ミスもあって、感動のゴールとはいかなかったのですが・・・。
かなりきつかったようだし、何度も歩きたくなったようだけど、何が彼女を頑張らせたかと言うと、ノビーの初伴走レースだから、みっともない真似はできない、きちんと走ろう、できればそこでベスト更新したいという思いがあったようです。
結果はベスト更新とは行かなかったものの、30度を超す暑さの中での見事な頑張り。
思い出すだけで、ちょっとウルウルしてしまう。
自分ひとりで完走して、ベストを更新したときよりずっと嬉しい。
伴走の楽しさがまた一つわかったような気がする。
彼女は満足いく走りができなかったということで、半べそかいていたけど、僕から見たら100点満点。
僕の伴走の点数は自己採点では70点くらいですが、彼女の採点では93点をいただきました。
次は100点を取れるように頑張ろう!!
長々と駄文を読んでいただいた方、ありがとうございました。