音楽学の学生時代のピアノレッスン | 市川市鬼越 本八幡・下総中山徒歩圏 ピアノとコントラバスの ノア音楽教室

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音楽のある生活 ~市川市鬼越のピアノ教室 ノア音楽教室のブログ-あさがお

音大で私が専攻したのは音楽学なので、
ピアノ科ではないのですが、
今、こうしてピアノの講師をさせていただいています。


大学によっては、
音楽学(楽理)の中で
ピアノ実技の占める比率が非常に低いところもありますが、
私が卒業した桐朋学園の音楽学専攻は、
ピアノ実技もかなり重視されていました。

レッスン時間はピアノ科と同じ毎週1時間
(管・弦・打楽器と声楽は、毎週30分、2年間のみ必修)。

ピアノ科と違って定期試験の課題曲はなく自由曲でしたので、
比較的制約なく、
いろいろな作曲家の作品にチャレンジすることができました。
なので、私自身も、
ショパン、ブラームス、シューベルト、
ドビュッシー、ラヴェル、
ラフマニノフ、スクリャービン、
メシアン、アルベニス、リスト、
と、さまざまな作曲家の作品を経験することができました。


音楽学のピアノの試験で特殊だったのは、
初見演奏が課されていたことです。

作曲科の先生が試験のために作曲された新曲を2曲、
弾かなければなりません。
1曲は、3分間(だったかな)楽譜を読んで
(ピアノを弾いてはいけません)
試験会場で弾く、というもの。
もう1曲は、試験会場で30秒間読んでから弾く、
というもの。

これが私はもう、苦手で苦手で、
毎回、針のムシロのような思いでした。

ピアノの教授方、作曲科の教授方、
もちろんその中には作曲されたご本人もいらっしゃる中で、
止まらずに弾かなくてはならないのです。

そう、止まってはいけない。

これがまた、かなりのプレッシャーでした。

ま~ったく違う音を弾いていることはよぅく承知していても、
止まっちゃいけないんです、
何があっても、
何事もなかったかのように、
先へ先へと弾かなくちゃいけないんです。

架線(音符の上や下に付いている横棒)が10個あるのか8個あるのか
まったく読み取れなくても、
フラットがいくつついているのか数えられなくても、
止まっちゃいけない。

辛かった~。konatu
最後まで行き着いた後は、
顔を伏せたまま、逃げるように試験会場を後にしたものです。逃

桐朋では、
音楽学は作曲専攻の学生と一緒に
作曲理論学科という科になっていて、
自ら現代音楽を作り出す作曲科の彼らと一緒に
ピアノの試験を受けるので、
初見演奏のための譜面は本当に難しかったのです。


それにしても、私は特別苦手だったと思いますけれども。


当時苦しんだおかげなのかどうなのか、
普通の曲(笑)を
世間一般でいうように初見で弾く
(少しは止まってもいいというルールで笑
ことには、全然困っていないつもりです。