神麗 魂の 導き神
 宇宙総帥アリヒト

 

メラメラメラメラ今回もご訪問くださりありがとうございます。


今回は、前回掲載した豊後さんとご一緒にお見えになられた50代の女性である。


 

この女性も別に、どこが悪いと云うことでもなさそうなのである。


 

と云うのも、お二人とも占いを目的として当方にお見えになられたようなのである。


 

しかし、私は占いの勉強はしたことはないので一旦はお断りした。


 

が何か将来に対して不安を抱えているのでは、と思われたので前世の因縁、怨霊の話をしたのである。


 

すると、私にも何か憑いているのですかね?


 

と云う事になり、お名前をお聞きし反復すると、私の頭が一瞬で”イヤ”をするように左に動く。


 

頭が即座に動くと云うことは前世の因縁、怨霊が名前に反応したと云うことになる。


 

で、前の方と同じように、あなたにも憑いていますね、とご説明したのである。


 

すると、では除霊をお願いしますと云うことになったのである。


 

結局、占いを、と思われたのも、憑いている怨霊に何かをされていたからであろう。


 

で耳が痒いと訴えておられた方に続き除霊となったのある。


 

さて、今回の女性に憑いている前世の因縁、怨霊とは、前世でどんな因果関係があったと云うのであろうか?

 

また、とり憑かれる程の悪とは、果たしてどんなものだったのだろう。


 

が直接の原因などは何もないが、また今回も、どうせ憑くなら女に、と身体目的でとり憑いたのではないだろうか。


 

では、お楽しみの怨霊さんのところに不躾ながらお邪魔でもするか。


 

今回も、ご相談者には、何かに化けてと云うことは既にご説明した。


 

すると、ご相談者が猫に化けては、と云うことになり急遽猫に化けることになった。


 

怨霊の棲家で猫化け騒動の再来である。


 

と云うところで、準備万端整ったところで一人二役の開幕だ。


 

「花野咲子(仮名)入って来い!」


 

とご相談者のお名前を呼び憑いている怨霊を私の中に呼び込む。


 

すると、何も知らずに今夜のことを考えニンマリと脂下がっていた怨霊は慄く。


 

確か、今頭の中でダレかに呼ばれたような、と。


 

が周りを見渡すが、辺りは暗いせいか何も見えない。


 

「・・・・・・?」


 

と考え込んでいる。


 

すると



 

「お前は花野咲子ではないな!花野咲子に変わらなければお前にとり憑くぞ!」


 

と先ほどとは違った鮮明な声が頭の中に響く。


 

また、頭の中でナニモノかが、とり憑く、などと不気味なことを云って。


 

しかし、姿のみえないものにどう対処していいものか見当もつかない怨霊は、ただ


 

「とり憑く?」


 

と訊き返してみた。


 

すると、今度はハッキリと分かるほどの反応があった。


 

「そうじゃー!お前は花野咲子ではないのではないか?」


 

と云われたが今一要領を得ない。


 

「と、とり憑くとはダレにとり憑くのか?」


 

と精いっぱいの声を張り上げ問うてみる。


 

「ダレにではない!お前にとり憑くのだ!!」


 

こちらに来てまだ、間が無い(2,3百年前)にしても、とり憑く側と思っていた自分にとり憑くなどと云うものが現れ恥ずかしながら狼狽し、何と応えたか記憶がない。


 

しかし、ここで怨霊としても根性見せねば、と。


 

「うう、なんかお前、おお、お前ナニモノカーお前は!」


 

とは言ったが心は裏腹に激しく動揺している。


 

「ナニモノかーではないだろう。ワシが花野咲子にとり憑こうとしたらお前が憑いていたから、今度はお前にとり憑いてやろうと思っているのだ!!」


 

なんだか、頭の中で騒動しく騒ぐ声を聴いているうちに背筋が寒くなってきた。


 

「え?ええええええ、なに?ちょちょっとちょっと待て。ちょっと待ってくれーちょっと待ってくれー」


 

もう、このちょっとと云うのでやっとだった。


 

「何を待つのだ?」


 

「イヤ、ちょっと待ってちょっと待って冷静に話をしようや、冷静に」


 

怨霊の口から、冷静になどと?



 

「お前と冷静に話をしなくてもいいのだ。お前が花野咲子にとり憑いているから、今度はお前にとり憑こうと云っているだけのことなのだ」


 

「ちょっとちょっと待ってクダサイヨ。ああ、あなた様はど、どなた様でございますか?」


 

もうダメだ~


 

「ワシャー猫じゃー!!」


 

「ヒエー、、、、ネーコ~~??????あの、ニヤーンちゅうて鳴く猫でございますか?」


 

「そうじゃ、何か悪いのか?」


 

「イエイエ、ネコと云えば、もしかしたら猫の、おお、お化けでございますか?」


 

やはり死んでも猫化け騒動のことは覚えていたのだ。


 

昔から猫化け騒動は芝居や映画で頻繁にやっていたからだ。


 

「そうじゃー、ワシャこの花野咲子にのうー蹴り殺されたのじゃー!!!」


 

「ケケケ、ネコは昔から言いますねーお猫様。猫を殺したら祟るち云いますよねー」


 

「そうじゃー、だから、祟ってやろうと思ってのうーとり憑こうとしたらお前がとり憑いていたからのう。だから腹が立つから今度はお前にとり憑こうと思ってな~」


 

「イヤイヤ、ヤメテクダサイ。お猫様、ヤメテ、ヤメテいただけないでしょうか?」


 

「それなら、お前が花野咲子にとり憑いた訳を云え!訳が正当なら、お前にとり憑くのはやめてやる」


 

「ワケ?訳でございますか?」


 

「そうだ。その訳を訊いて納得したら、お前にとり憑くのはやめてやる」


 

「ああ、分かりました分かりました」



 

「では、今から訊くことを素直に全て話すがいい。分かったか」


 

「なんでもなんでもおっしゃってくださいませ」


 

「お前は前世で仕事は何をしていたのだ?」


 

「私、百姓でございました」


 

「百姓か」


 

「さようでございます」


 

「では、花野咲子は何をしていたのだ?」


 

「イヤ、これは私の嫁でございました」


 

「お前の嫁だったのか?」


 

「さようでございます」


 

「では、花野咲子も百姓の娘だったのか?」


 

「さようでございます」


 

「では、お前がホントに花野咲子の旦那だったら、花野咲子の性格は知っているだろう。その性格を云うがいい」


 

「分かりました。コイツね、百姓の娘でもね、もうホントにハッキリ言って悪だったんですよ」


 

「なに、悪だったのか?」


 

「さようでございます」


 

「では、その悪とはどんな感じの悪だったのだ?」


 

「まぁ、どういうちゅうよりね、百姓の仕事は全くしないでね、町に遊びに逝くばっかしだったんですよ。それでね、もう親が手を焼いてね、ワシのところに来てね、女房にしてくれんかーちゅうからね、ワシもね、まぁこの女も可愛かったんですよ。まぁ、ベッピンさんだったんですよ。でですからね、まぁいいわ、ワシの女房にするわーと云ってね、女房にしたんですよ」


 

「そうか。では性格はどんな性格だったのだ?」


 

「う???ん、だから性格はね、なんちゅんかなーいつも浮ついているちゅんかな~、要するにこうー足が地についていないちゅんかねーいっつもフラフラフラフラした感じでね、こう落ち着きがないんですねーだから、性格としても、なんかこう、普通の人みたいにちゃんとしていると云うことがないんですよ」


 

「そうか。では、いつもフラフラしていると云うことか?」


 

「ハアーさようでございます」


 

「では、今の人間界の花野咲子はどんな感じなのだ?」


 

「う????ん、今の人間界の花野咲子ちゅうのはねーやっぱー前よりもっと輪をかけてもっとフラフラフラフラ私がさせているんですよ」


 

「なに、お今度は前がフラフラさせているのか?」


 

「さようでございます。だから、人間界のこの咲子ちゅうのはね、いっつもあっち逝ったりコッチに逝ったりしてね、そしていっつも、ああ、私の人生呪われている!ああ、人生呪われているちゅうようなことをいつも言っておりますよ」


 

「そうか。では、前世よりももっと落ち着きがないようにお前がやっていると云うことだな」


 

「ささ、さようでございますさようでございます」


 

「では、ちょっと待っているがいい。ワシは今人間に化けて咲子の前にいるからな、お前の話したことに間違いはないのか?訊いてみる。お前がもし、嘘をついていたら、お前にとり憑くのだど。それは分かっているな」


 

「ああ、分かりました。あなた様、今人間に化けているのですか?」


 

「そうだ。この女にとり憑こうと思ってな、近づいているのだ」


 

「わ、分かりました。どうぞ、訊いてみてくださいまし」


 

私の前のソファーにお座りになられて、私の口から発する怨霊の話をどのような思いで訊かれていたのかご相談者にお伺いする。


 

>花野さん、今怨霊が話していたことに心当たりはありませんか?<


 

<・・・うん、合ってますね>


 

>合っていますか?<


 

<・・・はい、合っています。2回結婚して2回離婚しています>


 

>では、先ほど言っていたようにフラフラしていて地に足がついていないと云うのは本当のようですね<


 

>苦労していると自分で思っていますけど>


 

>それは、あなたに憑いているこの怨霊がそのように苦労をさせていると云うことです<


 

「おい、もう一度でてくるがいい」


 

「なんでしょうか?」


 

「結局、この咲子がフラフラするのは、お前がやっていると云うことだな」


 

「そうそう。さようでございます」


 

「ところで、なんでお前はこの咲子にとり憑くようなことになったのだ?」


 

「なんで、とり憑くと云えば、結局ね、コイツね、ワシがね、コイツを抱きたいと云ってもね、ワシに抱かせんやったんですよ」


 

「お前は旦那なのに抱かせてもらえなかったのか?」


 

「さようでございますもう。ですからこう私が手を持っただけでね、あ!もう汚いちゅうてね、払いのけるんですよ。まぁ、汚いち云われたら私ら百姓やからね、そらー確かに土まみれやし、毎日毎日、こう土をいじっているからねー、だから汚いのは汚いんですよ。だけどコイツねー綺麗好きなんですよ。だから、私百姓だけど土をいじるのはイヤだから、と町にずーっと逝って、町の呑み屋で働いたり、どっかこっかで働いたりしていたんですよ。でワシのところに来たもんやから、ワシやこれ幸いじゃーと思って、可愛い女房が来たわ、と思ってね、抱きたかったんやけどね、抱かせてくれんやったんです」


 

「では、お前は生前一回も抱かなかったのか?」


 

「う????ん、一回も抱きもせんちゅうより、手を触ることもできんやったんですよ。それもさせんやったもんやから、もう腹が立ってコイツを踏んだり蹴ったりしよったんですよ。よーし、お前、抱かせんやったら抱かせんでもいい!その代り踏んだり蹴ったりしてやるわーと云ってね、踏んだり蹴ったりしていたんですよ。そしたらコイツねー町にやっぱーねー知り合いが多いんですよ。チンピラみたいのが。町でウロウロしていたもんやからね。そして私が踏んだり蹴ったりしていたもんでコイツが町のチンピラを連れて来てですねー、ワシそいつらから半殺しの目に合ったんですよ」


 

「そうか。ではその時は半殺しの目に合っただけで助かったのだな?」


 

「そして、それからもう、カアチャンに謝ったら、カアチャンがもう、あんたみたいな汚い男とダレが一緒に棲むかー!!と云って、そのまま居らんようになったんですよ。だから私ももうこのカアチャンの親のところに逝って、ああ、もうやられてから、あんたがたの娘、町に逃げて逝ってしまったーと云ったら、あんたがしっかりしてくれんからやわーあんたに預けたら大丈夫と思ったから預けたのに、一緒にさせたのに、あんた町まで逝って引き連れておいでよーちゅうから、ワシやもうしょうがないからまた町に逝ったんですよ。そーしたらコイツ町の呑み屋で働きよって、そうして店から呼び出したら、今度は男が来てからもう、そん男達から、また踏んだり蹴ったりされて、最後はドスでバッバッバッともう腹やらもう身体中を刺されて川に捨てられたんですよ」


 

「そうか。お前は刺されて川に捨てられたのか?」


 

「そうでございますよ。でもう血だらけで、ああーと云って、それも冬の寒いときだったんですよ。ああーと逝って口の中に冷たい水がガブガブガブウー、、、とそして気が付いたらこっちに来ていたんですよ」


 

「そうか。お前は前世から不幸だったのだな?」


 

「不幸ち、不幸ちゅうよりも、こげな悲しい人生はなかったですよ」


 

「ところで、殺されたお前にちょっと聞きたいのだがな、お前は人間界に未練はなかったのか?」


 

「人間界に未練?イヤ、不思議にね、こっちに来たらね、人間界に未練なんか全くなくなるんやねー」


 

「そうか。しかし、人間だったときには、死んだら怖いとか思っていただろう」


 

「う???ん、それは考えたことはありますけど、だけど、現実にこっちに来たらね、人間界のことはもう全然ないんやねー。だからこう時々人間界を覗くんですよ。まぁ、コイツを視るためでもあるんですがね。で視たらやっぱーコイツは遊んでおりましたよ。だから頭に来たからコイツにとり憑いているんですよ」


 

「そうか。死んでしまったら未練もなくなるのだな?そして、お前はとり憑いてどんな復讐をやっているの

だ?」


 

「うん、まぁだからとり憑いてねーコイツ、ワシが生きている頃いっこも抱かせんやったからね、毎晩毎晩コイツの身体を舐めてやりっぱなしにしていますよ」


 

「そうか。身体中を舐めているのか?」


 

「さようでございます。そしてねー私のモノもねーこの女の中にぶち込んでおりますよ」


 

「ぶち込んでいるとは言っても、この女にも男はおるだろう」


 

「う???ん、男なんか居っても構わんのですよ。そしたらこの女ねー物凄く感じるでしょうねー、やっぱー腰を動かしますよ」


 

「しかし、本人はお前がしているなどとは思わないだろう」


 

「う???ん思わなくてもやっぱー無意識のうちにでしょうねー、だからやっぱーホントは好きものだったんですねー、ですからコイツね、やっぱー男と一緒になっているとき、私いつも・・・・


 

次回続く

(最後までお読みいただきありがとうございました。で、少しでも感じいるようなところがございましたらここをちょっと押していただけないでしょうか?ご無理を云って申しわけございません)