つわり対策コンサルタントのエミです
妊娠中、とくに妊娠が発覚して間もないつわり期間は、女性にとって心身ともに劇的な変化が起きるときです。
妊婦の皆さま、実は旦那様の心にも大きな変化が起きていることを意識されていますか
Photo by Nastya Birdy
英国マタニティケアの第一人者であるデニス女史が、著書の中で、つわり中や妊娠中の旦那様の気持ちと言動について解説されています。
“【Your
partner’s feelings】
Your
partner will worry about different things and may not always tell you what he
is feeling – he will be concerned about your health (at this early stage he cannot
really relate to the baby) and he will worry about money, changing nappies –
and sex! Many men find it difficult to talk about their feelings; during pregnancy
your partner may give you the impression that he does not care or, if your
symptoms (such as constant nausea) continue for some time, he may imply that
you should just ‘pull yourself together’. This reaction is common, perhaps because
men always want to be able to do something to resolve the problem and cannot
necessarily empathize with you, since they are not experiencing the same hormonal
upheavals. On the other hand, you may want simply to talk about how you feel
even though you know it is not always possible to relieve the natural physical
discomforts you are experiencing. ”
―【ご主人の気持ち】
ご主人は妊婦さんとは別の事柄を心配するでしょう。そして自分の感情をいつも伝えてくれるわけではないかもしれません。
とくに妊娠初期はなかなか赤ちゃんのことまでは気が回らず、奥様自身の健康について考えます。そしてオムツ替えのような想像の範囲内のもの、お金、それに性生活について心配するでしょう。
大抵の男性は自分の感情について話すのが苦手です。妊娠中、奥様は、ご主人が気に掛けてくれていないと感じてしまうかもしれません。
それに断続的な吐き気といった症状がずっと続いていると、ご主人は「とにかく気持ちを強く持つべき」などとほのめかしてくるかもしれません。
この態度は典型的なもので、恐らくこれは男性はいつでも問題を解決したいと考えるからです。男性は女性と同じようにホルモンバランスが変動しないため、共感することが出来ないのです。
それに対して妊婦さんは、妊婦特有の身体の不調を和らげられるわけではないと分かってはいても、自分の感情をただ聞いてほしいだけかもしれません。（筆者エミ訳）
Denise Tiran 『Have a Happy Pregnancy』(2011, Hodder & Stoughton)
ISBN-10: 1444100963
ISBN-13: 978-1444100969
Have a Happy Pregnancy (Teach Yourself)/Hodder & Stoughton
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そして、以下のようにご提案もされています。
“You
could both try keeping a‘pregnancy diary’ that you share with each other,
which may help you each to see what is important to the other so you can then
talk about things together – you might be quite surprised at each other’s
concerns.”
― 妊婦さん、それにご主人は、交換日記の形で「マタニティダイアリー」を書いてみては如何でしょうか。そうすることで相手にとって何が大切なのか気付くことが出来れば、そのお蔭でスムーズにお互い話し合えるようになるでしょう。相手の関心事についてとても驚くことになるかもしれません。（筆者エミ訳）
旦那様に愚痴を吐いて、期待したようなリアクションをもらえず更にイライラが募った経験のある女性は多いのではないでしょうか
そんなの分かってるよ、というアドバイスをされたり、ただ共感してくれるだけでいいのに・・・と感じてしまうような激励をされたり
ある程度は男女の違いとして理解するしかないかもしれません。
しかも、旦那様の心配事は、妊婦さんとはまた違った方を向いているのです。
ストレス発散のためのお喋りなら、同性の家族や妊婦仲間と交わした方が得策な場合もあるかと思います。
しかしながら、夫婦でのコミュニケーションは勿論大切
出来ることならパートナーに気持ちを理解し寄り添っていてほしいですよね。
マタニティダイアリーは、ストレス対策としてだけでなく、交換日記の形にすれば夫婦円満のためにもとても役立ちます
つわり対策としてのマタニティダイアリーの効果
夫婦間でお互いの感情や自分に何が求められているのかを知ることが出来ていると、つわり中や妊娠期間だけでなく出産、そして子育てにおいても円滑なコミュニケーションが期待出来ます。
旦那様は、
奥様が妊娠中から胎児の健康を思い絆を深めていることを知れば、出産後「妻が急に母になってしまった！」と戸惑わなくて済むかもしれません
心身の変化との葛藤を経て出産し子育てに励んでいることを知れば、ホルモンバランスによって産後の気分が沈みがちなときにも当たり前の変化として受け止めやすいかもしれません
奥様は、
ときに期待したようなリアクションを旦那様からもらえなくても、何故旦那様がそう考えるのか理解が及ぶかもしれません
ご主人の心配事を夫婦の心配事としてとらえられるかもしれません
お互いの理解を深めるために、マタニティダイアリーが一役買ってくれそうです