其の壱拾 で述べたように、大喜利はクイズではありません。
司会者が問題を出し、回答者が答えるという図式はたしかに同じですが、
大喜利は機知に富んで面白い回答が正解になるからです。
その点で、クイズと大喜利は大きく異なってきます。
しかし残念ながらピグ寄席では、単なるクイズやなぞなぞにしかなって
いないお題を出している司会者をたまに見かけます。これは、司会者が
大喜利とはどういうものなのかを理解できていない証拠です。
今一度、お題がクイズやなぞなぞになっていないかを確認してください。
また、其の壱拾、其の壱拾壱で紹介した悪いお題の例以外にも、
ドラえもんの新ひみつ道具は?や、
新しいアンバンマンのキャラクターは?や、
AKB48って何の略?といった、誰でも思いついてしまうお題は
「またそれか、もうええわ!」と思われるので避けましょう。
無人島にひとつだけ持って行くなら何?や、
願いがひとつだけ叶うとしたら何を願う?
といったお題もよく出ると思いますが、単に日常会話の質問であり、
とても大喜利のお題とは言えません。
ボケろと言われても、いわゆる『広いお題』ですし。
他にも低レベルなシモネタやダジャレを誘発しそうなお題は
やめましょう。さらに、表現力・発想力の乏しい回答者(特に子供)は、
なんでもかんでもマツコ・デラックスや田代まさしの名前を
出したがるので、誘発しそうなお題になっていないか注意が必要です。
ちなみに、私がピグ寄席で見た中で、最低だと思ったやりとりがこれです。
お題:「まずいもの」
答え:「うんこ」
観客:「うまい!」
何がうまいねん!
アホか!
ニ度と来るな!
~つづく~