【ピグ寄席】司会上達マニュアル<其の八> | ウル虎のぉと

ウル虎のぉと

そのときそのとき興味のあることを

高圧的な口調で、回答に対して点数だけ付けて返す司会者をたまに

見かけますが、はっきり言ってそれは司会者失格です。


前回 の記事でも述べましたが、司会は回答者のボケをしっかり拾って、

回答者をちょっとでもおいしくしてあげなければいけません。


自分が考えたお題にせっかく付き合ってもらっているのですから、

点数だけ言い付けるなどという扱いをしてはいけません。

もしやるとしたら、点数に対して笑える理由か、納得できる理由を

一緒に添えてあげなければいけないでしょう。


そもそも、その点数は本当に正当な評価ができているのか。

本当は巧くて面白い回答なのに、司会がそれを見抜けなかっただけで

低い点数を出したとします。

すると、その回答者はやる気をなくしてしまうでしょう。


また、実際にそれほど巧くも面白くもない回答だったとしましょう。

だからと言って低い点数をつけられると、その回答者は

「どうせまた低い点をつけられる…」

疑心暗鬼になってしまい、のびのびと答えることができなくなります。


面白くない答えでも、それが出たことによって他の回答者がラクになり、

ポンポンと面白い答えが浮かんでくることだってあるのです。

司会者がその芽をを摘んではいけません。


結局、返しのスキルが低く、ポケをうまく拾えないから

点数だけで言い放つという行動をとってしまうのでしょうが、

それならまず、己の返しのスキルを磨いてください。


所詮素人が完璧な判定で点数など付けられるわけがありません。

やりたいなら、プロの売れっ子作家にでもなってからにしましょう。


くれぐれも言っておきますが、このようなスタイルの司会は

絶対にやってはいけません



~つづく~