【ピグ寄席】司会上達マニュアル<其の七> | ウル虎のぉと

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そのときそのとき興味のあることを

司会は、回答が良かったか悪かったかを判断しなければいけません。

基本、回答に対しては「www」を返す人が多いですが、

なんでもかんでも笑うのは、時としてになります。


会場全体が楽しくなればいいじゃないか。

だから盛り上げるために「www」を多用する。

たしかに、そういった意見は間違いではないかもしれません。

しかし、大げさに「wwwwwwwwwwwwwwww」と笑うのは、

個人的には実はあまり良いことだと思っていません。


回答は人それぞれ様々で、中には本当に巧くて面白い回答もあれば、

安易で稚拙で浅くてそれほど笑えない回答もあります。

また、お題に沿っていなくて「何を言ってるんだコイツは?」と感じる

回答もしばしば出てきます。


それでも場を和ませるのが司会の役目だからと言って、

すべての回答に対して「www」を返していたらどうでしょう。

本当に巧くて面白い回答が、そうでもない回答と同じ評価を受けている

ようになってしまいます。


また面白くない回答はというと、

「面白い回答と同じぐらいの評価を受けたから、このままで良いんだ!」

勘違いをさせることになります。


司会は回答に対して、冷静に正当な評価をしなければなりません。

良い回答と悪い回答で反応を変えるのは残酷に見えるかも知れませんが、

すべてを同じ評価にするほうが、悪い回答だということに気づかせない

という意味で、実はより残酷なことなのです。


時には「www」を使わず、どこが悪くて何がダメだったのかを返して

あげることが必要です。

とは言え、突き放すような言い方をしてはいけません


本当に巧くて面白い回答は、特にイジらなくても面白いのですから、

普通の回答よりも多めに笑い、正当な評価をしてあげれば良いですが、

面白くない回答はイジって少しでもウケるように持っていく。

つまり、おいしくしてあげるのです。

それが司会に試される力量です。



~つづく~