無駄な動きを省く | 会計事務所応援 ブログ

無駄な動きを省く

みなさん、こんにちは。


昨日テレビ番組で、

金メダリスト北島康介選手の泳ぎを
科学的に解明するために、
たくさんのセンサーをつけて
その動きを実験しているところが
放送されていました。


どうやら北島選手は一般のスイマーに比べて、
無駄な筋肉の動きが極めて少なく、

かけたパワーは限りなく推進力にあて、


体力を消耗したり、
推進力にマイナスになるものは
極力パワーを使わないことを
どうやら本人も意識していると
素人ながらわかった気がしました。


スピードが足りないなら、
ひたすら筋肉をつけパワーを増すには
どうすればいいのか、
凡人であればそれだけを考えがちですが、


無論相応の筋力は必要とするものの、

いかに最大の力を入れるべき時に
力が入るようにコントロールするか、


金メダルを取るようなスポーツ選手は、
やはり重きをおくところが違います。



でも実はこの考え方、

仕事をする私達にも
関係があると思いませんか。



そのことを教えてくれたのは

社会人3年目の頃に当時私の上司でした。



「なぁ木村、お前が忙しく
 走り回って働いているのは良くわかる。

 

でもずっとそのやり方では
 いい仕事もできないし
 おそらく出世もままならない。


 人の上に立つ仕事をしたいなら、
 OFFの感覚を意識しなければいけない。


 周りからどう思われても

 『この時間は絶対にじゃまされない』
 という時間を作る習慣をつけること。


 ぼーっと考える時間もロクにとれないやつは、
 一生忙しいだけで、
 何も新しいことを出来ないまま終わるぞ」



我武者羅に目の前の仕事に没頭すれば、
いつか新しい何かが見えてくるのではと
思っていた私は、
当時出世の最年少記録を更新していた
上司の言葉に衝撃をうけました。


とはいえ、まだ若かった私は、
あまりそれが実感としてとらえられず、

部下や後輩社員を複数名抱えるようになって、
ようやくその意味を体感するようになりました。


いかにアイドリングタイムを作っておくか。


そのために、
いかに優先順位を意識して仕事をしてくか。


いつも仕事がパンパンの状態というのは、
決して「デキる」人材とは
言わないのだということを悟りました。


“無駄な動きを省く”


口で言うのは簡単ですが、

“無駄”を判定するのは難しく、
仮に判定できたとしても、
普段やってきた行動にストップを
かけることはさらに難しい。


そこで、「もっと我武者羅にやれば、
なんとかなるかも」と、
ますます心の余裕をなくし、
悪い方向へと突き進んでしまう。


一流のスポーツ選手にしても、
一流のビジネスマンにしても、

「ここぞ」という瞬間にフルパワーが出るよう、
それ以外については体力なり時間を、
調整しているんですよね。


この差が、一流と凡人の違いと
いっても良いのかもしれません。


忙しく走り回ることは
決して悪いことではありません。


しかし、やはり人をまとめたり指導したり、
あるいは新しい何かを創造するような
仕事に携わる立場の人であれば、

“無駄な動きを省く”という部分に、
視点を向けてみてもよいのではないかと
私は思います。


とくにプレイングマネージャーと
言われている人物は注意が必要です。


プレーが過ぎると、
その分マネージメントはおろそかになりがち。


気をつけたいものです。



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