地面との1年 | 放送作家 西川栄二のブログ

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放送作家でお笑い学校校長の西川栄二のブログ

スクールJCA、(火)(木)(土)クラスに地面という

2年目のコンビがいる。


去年の4月、1年目の最後のライブでも大きな笑いを取っていて、

「このまますんなり上に上がるんだろうなあ」と思っていたら、

2年目に残ることになった。


で、僕が校長になって初めての仕事は、

地面の志村から僕の携帯に電話がかかってきて、

「コンビで2年目に残ってもいいですか?」というものだった。

その実力はわかってたから、

「全然いいよ」と短く話して電話を切った記憶がある。

コンビで残る‥というのは、前例がない措置だったらしいんだけどね。


で、5月に授業が始まると、さっそく地面の2人は

早々とネタ見せをしてくれるし、その中身は優秀だし、

クラスでリーダーシップをとってくれるし‥

文句のない2年目の動きをしてくれた。


そこで僕は、「この1年、地面に『もっと出来るだろ』と言い続けることで、

地面はもちろん、このクラス全体を引き上げていこう」と、

地面に注文をつけ続けてきた。


このブログで他の生徒を褒めることはあっても、

地面を褒めることはしなかった。


先々月くらいには、地面へのダメ出しで

「全くネタが変わっていない。途中からあんまり腹が立って、

全然ネタの中身が入ってこなかったよ」と、怒鳴ったこともあった。


それでも地面は、黙々とネタを作っては見せ続けてくれて、

ライブの人気投票では、9月から3月まで、ず~っと1位を守り続けてきた。


で、昨日のライブ。

最後の最後で、地面は僕がず~っと望んでいた

「キチンと物の見方が入った」ネタを見せてくれた。

皮肉にも結果は初めての2位だったけど、

僕からしたら、大満足の内容。

これで安心して手放すことができます。


僕の校長1年目は、ある意味、地面との1年。

心から感謝しています。


「人力舎に地面あり」‥と広く知ってもらえるように、

志を下げることなく、これからも精進してください。

きっと売れるから、大丈夫。