♡「それ本当にハッピー?なハロウィン?」♡~亥の子祭りに共通する誠の意(こころ)~ | ♪ILL be right here♪~♡あなたに言の葉の処方箋♡

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~何気ない言葉の中には貴女に知ってもらいたいメッセージが沢山込められています。学校では教えられない和の伝言をここに綴ります♪~

       ジャック・オ・ランタン「幸せの処方箋です」ジャック・オ・ランタン

 

再UPです。こんな意味がありますって知って楽しんでいただけましたらハッピーです音譜

 

今年も渋谷スクランブル交差点には多くの変装をした方々が集まり、警察官が22時を過ぎても信号が青に変わるたびにロープをもって交差点中央で安全誘導をされていました。

さぞお疲れのことだったと思います。

 

ご存知、「ハロウィン」はケルト民俗の祖霊祭にあたる行事で、併せて来年の豊作を願うお祭りでありますジャック・オ・ランタン

 

しっかり楽しんでいただいた読者の皆様!諸外国の行事も良いのですが「灯台下暗し」になってはいけませんので「元祖!日本のハロウィンいのしし」を覚えてくださいネ!

 

11月に入りますと全国津々浦々では収穫も終わり、豊作をもたらす歳神(としがみ)様(=皆様のご先祖様)がお役目を終えて旅立つと先人は考えました・・・。

 

そこで地域によってはお祭り名や時期は異なりますが旧暦10月の初旬の亥の日や月最後の亥(い)の日に「亥の子祭り」という行事を行います。いのししいのしし

 

絵本の描かれる亥の子祭り音譜(借用しました)

 

なんで十二支の亥(い)=(イノシシ)なの?っといいますと、イノシシってとっても多産ラブこれが来年の豊作や子孫繁栄に繋がると考えられたのですネウインク

 

そこで村の将来を担う子供達が一堂に集い(これを子供組と言いました。現在の子ども会の原点ですネ)、収穫を終えた土地をさながら蜘蛛(クモ)のようなデザインで編んだしめ縄でそれぞれが端をもって「亥~の子亥の子♪と歌いながら地面を叩いたのです音譜

 

地面を叩くのはイノシシが荒らした地面や収穫によって開いた穴を埋める地固めと一般的には伝えられますが、私はイノシシが荒らしたという説にはやや懐疑的・・・。

イノシシが多産や豊作という神様のお使いであるからして、農作物を荒らす害獣扱い(笑)ではちょっと理屈に合わないと感ずるのです音譜

 

この答えを導き出すヒントは全国に残る「風土記」や集大成である「古事記」に記されていると考察しておりますが、長くなりますのでここでは割愛し「地鎮祭」の起源がその答えということにしておきます音譜

 

従って「地を鎮め、来年の春まで大地に休んでいただく為のお祓い」と考えたほうがしっくりくるのではないのでしょうかちぃちゃん

 

同じ内容でも長野県や山梨、群馬、栃木などでは「十日夜(じゅうかんや)」といって旧暦10月10日に「亥の子祭り」と同じような行事を行ったり、長野県の一部では「案山子上げ(かかしあげ)」といって田んぼの番をしてくださった案山子を持ち帰り、家の庭で焼いてちゃっかりお餅をいただくといった行事もありますっウインク

 

東北や中部でも10月10日に大根を抜いてしまう行事があります音譜

これは大根が寒さで割れてしまうと「命が亡くなり、申し訳ない」bikuという日本人独特の祖霊感から来ているのだろうと考察されます。

 

こうした一連の行事にはすべて「子ども達」が関わっており、ムラの家々をお祓いした子ども組は、それぞれの家で「お餅(なぜお餅なのかという理由は以前、お餅のお話で綴っていますネ!)」や「菓子」をもらって頂き、延命長寿を授かるのですネラブラブ

 

広島市で行われる「亥の子」祭りの宣伝ポスター音譜(借用しました)

 

 

以前「鹿の角」は切っても切っても生え変わることから「生命再生」の意があると綴りましたが、これも亥の子祭り同様、「衣食住」という持続可能社会継続を願った先人達の想いを具現化した行事だったのですウインク

 

先日、ある評論家がテレビの「日本人はなんでもお祭りにしてしまう。この知恵は素晴らしいね!」と大騒ぎする人たちのVTRを観て独自のハロウィン論を語っておられましたが、果たしてそうでしょうか・・・・?

 

前述した通り、子供達の健やかな成長や、地域の永続を願う日本の「祭り」の精神は、「ハロウィン」を始めたケルト民族の意(こころ)にも同様の想いや願いが流れていたのではないかな?と推察されます。

 

もし私達の文化が他国で面白おかしくバカ騒ぎや商用目的だけの為「表面的な」利用をされてしまったら如何感じますでしょうか?

 

              (画像はお借りしました)

 

「過ぎたるは なお及ばざるが如し・・・」。

 

洪水状態の情報の中で私達は読書の感動を忘れ、思考力、道徳力が退廃し、相手の精神性に寄り添う心すら衰弱してしまっている感が否めません・・・タラー

 

やりすぎは不十分、満足な状態より更にタチが悪いというこの言葉を流行する季節行事に当てはめて、「ほどほどにラブラブ」楽しみ、他国の文化をリスペクトし、これから先も「ハロウィン」や「クリスマス」を誠の意(こころ)で「日本文化」と迎合させていくことが急務ではないのかな?と年々感ずる今日この頃でありますジャック・オ・ランタンジャック・オ・ランタンジャック・オ・ランタン   ではでは