皆さん、こんにちは
ベルリンは、先週は初夏のように暖かったのに、今週はまた肌寒い日々が続いています。
このような時は一番風邪をひきやすいので、気をつけなくてはいけないですね。
先週金曜日、歌のレッスンがあったはずなのですが、先生のスケジュール管理ミスでレッスンがなくなってしまいました。
それで今日は、あまりないのですが、歌のレッスンの後にコーチのレッスン、と二つレッスンを受けることになりました。
今日の歌のレッスンも凄まじかったです。
前回、上手にマスケラを使う方法を教えてもらったのですが、いざ自分でやるとなると、なかなか上手くいかない事を説明。
私の歌い方をじっくり観察した先生は、まず私の首を後ろからつかみ骨の位置を整えました。
それから、脇の下と胸の間にある筋肉をとにかく強く圧迫。
正直かなり痛かったのですが、その状態で歌うと、不思議なほど声が出たのです。
痛いのは、そこの筋肉に凝りがあるからだと思うのですが、
どうやら、マスケラを使おう使おうという余り、胸が不自然に上がっていたようです。
もちろん呼吸は胸に入るわけで、息を入れると胸は上がりますが、声を発している時、胸は広く、また後ろへ後ろへ使っていかなければなりません。
今日は痛かったですが、先生がどの筋肉をどのタイミングで、どれくらいの強さで使うのか、私の体をつかみながら丁寧に教えてくれました。
こんなレッスン、絶対日本だとできないだろうな、と思ってしまいました。
セクハラか、もしくはパワハラになっちゃうかもしれません(笑)
実際、私がどんなに痛いと訴えても先生は決して辞めないし(笑)
I won't kill you. が口癖です(笑)
でも歌は体が楽器な訳だし、セクハラなんか気にしていたら教うこともできないし、習うこともできません。
言葉で説明されるよりも、先生に実際に触ってもらって、この筋肉がどうとか、この骨がどうとか教えてもらった方がよっぽど分かりやすいのです。
しかし、今ついている先生のように、体の神経や筋肉やツボを熟知していて、どこを触ればいい声が出るのか知っている先生は稀です。
通常の歌の先生は、もっと間接的で抽象的な教え方になると思います。
一体この先生の頭の中はどうなっているのだろうと、本当に不思議です。
さて、その後コーチの先生のお宅へ。
今日は来週大使館で歌うドイツ歌曲を持って行ったのですが、思いのほか先生に「何も言う事がないほど素晴らしい」
と絶賛されてしまいました
ドイツ人の先生に、シューベルトやR.シュトラウスの歌曲を褒められるとさすがに嬉しいですね。
もちろん、発音はいくつか直して頂きましたが、「時たま、グルベローバのようなクオリティーを感じる」とまで言って頂きました。
いや先生、それは絶対言い過ぎだから、と思いつつ嬉しかったです。
もう既に、君は歌劇場で歌ってなければいけないレベルだよ。とにかく今はコンクールを受けなさい、と、いくつかコンクールを紹介してくださいました。
歌の先生に体をほぐしてもらってからのレッスンだったので、コーチの先生とのレッスンもすごく上手くいったようです
来週の金曜日は良いコンサートになりそうです
それでは、皆様また
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