PERでみる相場
ちょっとご無沙汰しておりました。
ゴールデンウィークに渋滞の中を車で帰省して疲れがでたのかもしくは連休で生活のリズムが壊れたのかよくわかりませんが微熱が続いておりましたがようやく回復してきました。
そんなことでブログも今週は3日間お休みでした。
さて、連休前から始まった3月決算企業の決算発表が本格化してきました。
そして今日明日でほぼ大勢が見えてきます。
昨日までの決算発表をうけて、日経平均株価の予想利益ベースのPERは15.42倍です。 先週末からほとんど変化はありません。
ここでふと疑問がでるのですが、業績予想を出していない企業の利益はどのように算定されているのか?
昨日決算発表されたトヨタも業績予想は出していませんが、計算上の利益を前期並みとするのか、もしくは独自に計算するのか、それによって大きく違ってきます。
日経新聞はそのあたりは明確にしていませんが、あまりチャレンジはしないメディアなので保守的な数字を使っていると考えておいていいでしょう。
では、このPER15.42倍ですが、割高なのでしょうか、それとも割安なのでしょうか?
昨年秋に米国でQE2が始まってから最も高くなったのが1月13日の16.63倍でした。
過剰流動性相場の中にあっても16.63倍が最高値だったとすれば、6月にQE2の収束宣言された今時点で15.42倍はけっして割安な水準ではないといえるのではないでしょうか?
このPERが水準訂正される時期はいつかと考えると、国内の自動車メーカーが業績予想を出す頃と考えておいていいのではないでしょうか。
トヨタは6月には業績予想を出すと言っていますが、その他の企業もすべて出そろうのは第1四半期発表の頃だと考えます。
そう考えますと株価に割安感が出てくるのは梅雨明け頃になるのではないでしょうか。
ここしばらくはヘッジファンドの決算などもあり需給が崩れやすい時期が続きますので日本株もボックス圏での動きとみておくべきでしょう。
ここはしっかり我慢の時期です。