いつの間にか1月も終わり、今日からから2月に入った。
2012年も早や十二分の一の時が過ぎ去った。 なんと時の過ぎゆくのは早いものだと改めて感じた次第である。
さて、先日、厚生労働省の下部組織が日本の人口予想を発表した。
50年後には現在の1億2806万人から8674万人まで減少するという結果が出ている。
人口減少は日本という国が縮小していくことを意味しており、どう考えてもGDPがこの先伸びる要素は見当たらない。
とはいえ、人生身の丈という考え方もあり、世界の人口が70億人、日本が1億人とすれば日本のGDPは世界の1.4%あれば十分という考え方もなくはない。 それが世界の経済の10%超を担っていること自体が背伸びしすぎているのかもしれない。
まあ身の丈の人生になるのはいいとして、50年後は約4割の人が65歳以上となるらしい。 現在の65歳以上人口比率は23%、それがここから17%も上昇するとしたら年金、医療、介護のいまの仕組みは間違いなく成り立たなくなっていく。
社会保障と税の一体改革が政治の世界で取り上げられているが、いったいこの前提条件はどのようになっているのだろうか?
厚生労働省がこのような数字を発表した以上、 社会保障と税の一体改革においてもこの前提を考慮した仕組みを考えるべきであろう。
とするならば、いま消費税を段階を追って10%まで上げるとの議論に賛否の声が上がっているが、本当に10%で大丈夫なのか?と聞かれれば、誰しもがそれで留まるわけがないと考えているはずだ。
今週の日経ヴェリタスの記事で東大の植田教授が消費税を25%に上げても財政の健全化は難しいとの記事を書かれていた。 (日銀の政策委員会の審議委員もされた植田教授が誤解を恐れずにこのような意見を堂々と発信されているのには頭が下がる。)
植田教授の趣旨にはこの人口動態の前提はおそらく反映されていないものと推測する。 ならば、余計に消費税25%でも足りない日本の財政状態が気になって仕方がない。
野田政権はこの先々においてきっしりと仕事をした内閣であったとの評価を得たいのであれば、日本の財政の破綻を食い止めた政権として名を残すべきであろう。
消費税を上げるのはもちろんのことであるが、国会議員がまずは身を切ることによって、国家公務員、地方公務員の人件費を削減、そして国と地方の財政を徹底的に見直す必要がある。
事業仕分けなどで必要性の有無を議論するのではなく、予算の削減額を決めて、一律ではなくメリハリをつけて一刀両断に切るべきは切ること実行するかしないかだけの話である。
営利企業であればトップダウンで決まるところが政治の世界では何も決まらない。 リーダーシップ欠如といわれてもいまの政治家は誰も反論できないであろう。
今こうしている間にも日本の財政赤字は膨らみ、国と地方の債務も雪だるま式に増えている。
日本売りが始まる前に強いメッセージを市場に出していかなければ、日本の国債が売り込まれて利回りが上昇することになる。
理屈では1%の上昇で10兆円利払いが増えることになる。これはあくまでも新規に国債を発行した場合の試算であるが、既存の国債の価値は金利上昇で価格は下がることになる。その損失は国債を保有する金融機関を通して我々国民の金融資産の毀損につながる。 まわりまわって我々が最後は負担することになるということだ。
最後になるが、決断力は政治家だけに求められているのではなく、我々国民にも求められているということを改めてきっちりと理解させることができる政治家がいま求められているように考える。
難しいことを書いてきたが、私も一人の日本人としていままでの人生を改めたいと考えるようになってきた。
さて、皆さんは決断できるでしょうか?