世界中が株高だが | IPOジャパン編集長  西堀ブログ

世界中が株高だが

なんとも奇妙な相場展開だ。


世界的な株高に加えて、商品市場では金や原油も上昇している。


為替のほうはドル安、円高。


ドル円レートは90円台にまで突入しているものの円高で大きく売り込まれもしない。


そして本日は911、世界同時テロの忌々しい日であるが、さほどマーケットは意識しているようでもない。


すでに911も915(リーマン破綻の日)の傷跡も癒えたというのだろうか。


私は警戒すべき日が近づいて来て市場はナーバスになるのではないかと気にしていたがまったくそんな気配は感じられない。


過去の憂さを晴らすような市場の動きである。


これはやはり過剰流動性によるものであろうか。 もしそうであるとするなら各国の金融当局の出口戦略が気になるところである。


国債の増発とかで国民負担の軽減を考えるなら利上げは先送りとなるはずだが、バブルの再燃を気にするならなんらかの金融引き締め策が必要となるはずだ。


政府のどちらつかずのい政策を良いことにマネーを市場にぶち込んでいる投機家に軍配が上がっているというのが現状ではないか。


日本においては東証の売買代金が1兆2000-3000億円程度までしか伸びないなかで、先物主導の株価の上げ下げが続いている。 


ファンダメンタルズに基づいてしっかりと現物株を買ってくる投資家が現れるまでは今のようなどちら付かずのレンジ相場が続きそうである。


上にも下にも理屈ではもっていけないはずだが、もし仮に90円を割り込むような円高となれば、株価を下に動かす理屈が出来てくる。


さて今晩のNYで為替はどうなるのか?