相場の寿命 | IPOジャパン編集長  西堀ブログ

相場の寿命

昨日の株式市場の動きには正直驚いた。


9連敗の後の9連勝。


これで星は五分五分となった。


日経新聞報道によると9連騰は1988年2月の13連騰以来の21年ぶりに記録らしい。


市場関係者の声を日経新聞が集約したら年内高値1万1500円となっている。


週末の日経ヴェリタスでは弱気派が増えていたはずなのに、昨日の日経平均1万円回復で一気に強気に傾いたのだろうか。


先々週の米国から続いている日米企業の四半期決算の結果が今回の株価上昇劇を演じているわけだが、このGOOD NEWSの連発も今週が峠となる。


しかしながらよくよく四半期決算を見ると前四半期(1-3月期)との比較において、業績が改善した企業が多くなってきているが完全復活とまでは言い難い。


正確な表現だと 回復の兆しが見えてきた → 回復が現実になってきた というところではないか。


そんな回復期待の相場への織り込みも最終コーナーに差し掛かって来たといえるのではないだろうか。


日経平均株価が終値で今年の高値となった6月12日近辺の株価を今週抜けない銘柄は、業績の回復期待はすでに株価に織り込まれており更なる高値を追い続けるには材料不足となると見るべきである。


株価指数は1万円台で上値を追うとしても高値銘柄は日替わりメニューとなりそうだ。


相場にも寿命があるということを肝に据えておくべきだ。


この2週間が過ぎればお盆も近づいて来て夏休みとなる。


少し相場を離れて、各党のマニフェストを読んでみてはどうだろうか。