ベンチャーキャピタリスト | IPOジャパン編集長  西堀ブログ

ベンチャーキャピタリスト

昨日、ベンチャーキャピタリストの皆さんとご一緒する機会に恵まれました。


私は、勉強会の講師として1時間ばかり2000年以降のIPO市場について

お話をさせていただいたのですが、皆さん飽きずに聞いていただいた事と

勝手に信じこんでいます。


勉強会の後に懇親会に参加させていただいたのですが、ベンチャー投資と

IPO後のイグジットの話で盛り上がりました。


私のVCに対する疑問は

「どうしてVCは投資先企業がIPOするとすぐに売却するのか?」

です。


その場におられたキャピタリストの皆さんの答えを集約すると

「VCへの資金の委託者は 未上場企業→IPO のプロセスにおいての

機会収益を取るためにVCに運用を委託している」

というものでした。


私は「なるほど」と思いました。


資金の委託者はマーケットリスクを取るための資金運用ではないと

始めから決めつけているということです。


セカンダリーマーケットでの運用をするなら別のプロ集団がいるわけで

VCは上場したらその時点で利益を確定して資金を回収すべしとの

判断があるようです。


そうすると「IPOしたらすぐに売るVCはけしからん!」と憤慨しても

所詮は資金の委託者の手先として動いているに過ぎないキャピタリスト

にはあまり権限はないということになります。


もっとわかり易くいえば、VCは上場しそうな会社を見つけてきて、投資して

上場させるのが仕事なのですから、企業サイドから見ると、上場後まで

面倒を見て欲しいと考えるほうが誤った考え方のようです。


今回は大変勉強になりました。


昨晩、ご一緒した方々には今後もいろいろと教えていただきたいと思います。

遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。