買い占め | 西池ぶろぐ

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西池袋の住人が街のこと、馬や旅のことをつづります。

 昨日は計画停電1日目でした。報道されているように行われたのは17時~19時の一部の地域にとどまりました。今日は朝から計画停電が行われるようです。昨日の計画停電が少なかったのは、暖かかくて暖房の使用が少なかったからだそうですから、やはり家庭や職場のこまめな節電も有効ということでしょう。

 「なんだ結局停電しなかったじゃないか」「無責任な発表」という報道がされていますが、停電回避のために現場で必死にモニタリングしている方々の努力で、停電が回避できた、と考えた方がいいのではないかと思います。逆に停電しないといって停電したら大変ですから。

 ただ、この間の東電の告知の遅れや、被災地の避難所まで停電にしてしまったお粗末さは、どうしようもないと思いますね。記者会見でも開き直っている感じだし。

 今日の日刊スポーツを見ると、2007年に共産党福島地区委員会が、「福島原発はチリ級津波が発生した時は、機器冷却用の海水の取水ができなくなることが明らかなので、メルトダウンを起こさないように対策をとるべき」と東電に提案し、国会でもたびたび質問したけど、「安全だ」という答弁でかわされたそうです。東電、保安院、当時の自公政府の罪は重いですね。

 ところで、昨日は昼休みに会社近くのスーパーに行きました。会社帰りだと東武デパートが閉まってしまうので、とりあえず明日の弁当のための野菜を買いに行きました。

 そうしたら、小さな地元のスーパーなのですが、大混雑でした。野菜などの生鮮食料品は結構品物が残っていたのですが、カップラーメンや缶詰、レトルト食品とかが飛ぶように売れていました。

 カップヌードルは箱を開けた瞬間群がるように人が集まり、「他では全然売ってないのよね~」といいながら、みんなたくさん買い込んでいました。

 うちの近くのスーパーでは米やトイレットペーパーも、ほとんど品切れになっているそうです。

 それってどうしてなんでしょう。確かにいくつかの工場は操業不能になっていたり、おにぎりやカップヌードルは被災地支援のために品薄になっているのは事実です。

 でも、何の被害もない、あってもせいぜい一時停電くらいの東京で、何でそんな買い占めをしなければいけないのでしょうか。

 東北大生協からのメールでは、被災地ではまさにカップヌードルやレトルト食品など、簡単に食べられる食品を熱望しています。もちろん、そのスーパーの在庫が被災地に届く訳ではないのですが、何で東京でそんな商品をたくさん消費しなければならないのでしょうか。東京で販売する分を全部被災地に回してもおかしくないでしょう。

 毎日見ているTVの映像とのギャップに流石に憤りを感じますね。誰が焚き付けているんでしょうか。

 ちなみに今日届いたコープとうきょうの共同購入では、PETの水も含めて欠品は一つもありませんでした。みんな本当に冷静になってほしいものです。

 南三陸町の町長がTVで、すぐにでも食料や水、毛布を援助して欲しいといってました。そういう要望があるなら、デリバリーを確保した上で、24時間テレビのチャリティーみたいに、「ここにこういう物品を持ってきてください」と報道するのが、マスコミの役割なんじゃないかな。