CC:Revan Jinn

 

仕事がら、多くのプロジェクトの方とコミュニケーションを取る事が

多いのですが最近気になっている事があります。

 

それは、

 

「トップの決定がすぐに浸透し、走り出せる組織」と

「決定から実行に時間がかかる組織」が存在している事です。

 

そもそも全ての決定を組織のトップがする必要は無いと思うのですが、

戦で言えば開戦をするのか、撤退をするのか?という類の決定は

トップがするべきものだと思います。

 

さらに言えばトップが決めるという事は、

今は戦局の分かれ目であると判断されているという事です。

 

そういう重要局面では、「打てば響く」事が非常に重要です。

 

カツーンと音がするように一気に組織のモードが変わるような

変化が必要になります。

 

これの成否を分けるのは、

ミドルマネジメントのどれくらいの割合が腹をくくっているか?

です。

 

何故でしょうか?非常に簡単です。

 

トップの決定は大局観に基づいたものであり、これを実行に落とすには

莫大な数のルーズボールや決定事項を処理する必要があります。

 

決定に対してミドルマネジメントが腹をくくっていると、

これらの諸事に対して「この決定を成功させるにはどうするか?」という

観点で処理していきます。

 

この過程において、必ずしもひとつひとつの決定がトップの細やかな指示と

同一のものになるとは限らないのですが、前提が「決定を正解にする」という

視点なので、結果として正しい方になりやすいし、「言われてないけどやるべきこと」

もガンガン処理されていきます。

 

また、ほとんどの仕事において「適切な役割がひとつに定まらない」タスクが

出てきますが、これらも合わせてガシガシ消化されていきます。

 

逆に、腹をくくってないミドルは「決定の是非」「誰がやるのか」といった事を論じ、

ひとつひとつの出来事にとにかく一喜一憂します。

 

前提が、「自分の仕事はちゃんとやる」だったりするので漏れは無いのですが、

領域を踏破していかないので、何人いても「打てば響く」スピード感が出ません。

 

ミドルがスケールデメリットに捕まっていたり、腹をくくってないと

全体に与える影響が大きいので気をつけていきたいと思います。

 

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