7/1 に Naver さんにご招待いただきまして、戦略発表会に出席してまりました。

今日のニッパウ-naver

韓国で61.9%という圧倒的な検索シェアを持つ Naver ですが、日本では一度撤退してる
上、今回はゼロからのスタート。

基本、背景関係のエピソードなどは他メディアに掲載されると思いますので、
私がポイントと思ったところを書いていきたいと思います。

■日本市場の参入戦略


・現状の検索エンジンの課題

5つくらいあげられてましたが、

1)1:N にこたえられない弱さ
 (たとえば、「びっくりする動画」という検索語に対して答えは無限にあるが、今の検索エンジンは
  うまく答えることができない)

2)膨大なインデックス(無数に答えが提示されてしまう)

3)キーワード入力依存(UIがキーワードを入力しかない)

が重要なところかと。
まぁ、あとは過去の反映とかあるんですが、それは置いときます。

・課題に対しての現在取られつつあるアプローチ

1)セマンティックウェブ
(メタデータ、タギングによる解決ですね。)

2)ヒューマンナレッジ
(Q&Aなど)

・Naverの回答

探し合う検索=コミュニティの力をうまく利用した検索

まぁ、長々書きましたが、「GoogleやYahoo!とは正面から戦わない」ということです。

■ターゲットとプロモーション


一番聞きたかったのは、「で、結局誰に使ってもらいたいの?」というところだったんですが、
それは「検索慣れしていない人」だそうです。

要するに、あなたの、友達や両親。

こうなってくるとどうやってプロモーションをしていくのか?という問題になるのですが、
それは「まとめ機能の他サイトへのホワイトレーベル提供」。

これは、結構いいんじゃないかと思います。

正直検索慣れしてない人は検索エンジンを選ばないと思います。
「ブラウザが最初に設定してたホームページがホームページ。そこにある検索を使う」
というのが普通だと思うので、とりあえず使わせることすらとても大変だと思うのです。

そうなってくるとどうにしかして触れる機会を作るしかないわけですが、
それがほかサイトへの「まとめ機能」のホワイトレーベル提供。

ブラウザの検索窓を抑えるとか、ほかサイトにシンジケーションするというのも
これまた先行2社がやりつくしていることなので、いまさらかつ検索連動広告が
始まってないサイトがとれる戦略ではありません。

まとめ機能の出来が結構良いのでどこにどんなアプローチをするか楽しみです。

で、最後に目標については「意味のある日本市場3位」。

中期目標だそうで、どきどきしながら行く末を見守りたいと思います。