久々に本を読んで泣きました。
by TonyOH
■難航不落に挑む、リーダーたちの物語。
初めて日本製品を「安かろう悪かろう」以外のイメージで欧米に販売した
ソニーの小松氏、USビッグスリーが及び腰になった環境規格水準を
世界で初めてクリアしたエンジンを作ったホンダの久米氏、
時には死者を出したダム建設をやってのけた中村氏。
そうした、「常識で考えたら無理」なプロジェクトに挑み、
成功させてきたリーダー達の言葉と、ストーリーが詰まっているのが
本書です。
難航不落を超えてきたリーダーたちにはいくつか共通点があるように
思います。
- できると信じ抜くこと
- 周りを鼓舞する人間であること
- 自分が率先して現場に赴き、戦うこと
- 部下に感謝する人間である
- 独特の美学を持ち、それに従うこと
特に、独特の美学は時に業界で非常識とされているものもあります。
例えば、日本で初めてバチスタ式の心臓手術を成功させた
須磨医師は「医者には2種類います。安全な方法を取り続ける医者と、
これまで駄目だと言われてきた患者を新しい手法で助けたいと思うタイプ」
と語り、自分は後者だと言います。
■まぁ無我ですね。あとは真白です。突撃です。
ともあれ、この本の素晴らしいところはやっぱり、信じ抜き鼓舞し続ける
彼らの姿なのです。
そのマインドを表す、端的なものが以下のことばでしょう。
「できるとかできないとか、結果は一切考えてなかった。何が何でもやるとか、
そういう気負いも悲壮感もなかった。ただ、やる。ダムを作る。考えたのはそれだけです。
まあ無我ですね。あとは真白です。突撃です。」
リーダーとは何であるか。
それを教えてくれる本。
プロジェクトX リーダーたちの言葉
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at 08.07.16
今井 彰
文藝春秋
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おすすめ度の平均:
何回でも読み返すべき本です。先哲の書かれた本というのはいつの時代も凄いです。
日本に誇りを持つなら、この本だが・・・・
リーダーの生き様
元気薬